BESSA R3A を買っちゃいました
Nikon S3 で写真をパシャパシャ撮りまくりな一年を過ごした代償として、私のメガネは致命的に傷だらけになってしまいました。だって目当てゴムが着かないんです。金属のボディや接眼部がガシンガシンぶつかって見事なソフトフィルター仕立てになってしまった私のメガネ。しくしく。
そんなこんなでメガネを買い換えるついでに、カメラを買ってしまいました。また傷だらけになったら困りますから*1。50mmレンズが思いのほか好きだということに気がついた今では 50mmが使いやすそうな高倍率なファインダ(できれば等倍)、そして安いということで、 BESSA R3A に白羽の矢が立ったのでした。ライカM3とか ア・ラ・カルトで 0.85倍な M7 を作ったりとかは、私の少ないボーナスじゃとうてい無理ですので、他に選択しはありません。SCレンズに続き、ここでも コシナさんのありがたみをひしひし。レンジファインダーを庶民のものにしてくれて本当にありがとうございます。
さて選べるボディカラーが売りのコシレンですが、R3Aで選べるブラック、グレー、マッドブラックの内のどれよりも、本当はクラッシックブラックが欲しかったです。クラッシックブラックが選べる R3M と真剣にどちらにするか悩みましたが、「AE が欲しい」「ファインダでシャッター速度が見たい」を優先して、R3A マットブラック にしました。(クラッシックブラックの R3A が出たら泣いちゃうかも)
レンズは憧れの カールツァイス。Planar 2/50 ZM を中古で入手しました。ちょっと大柄なボディに少々悩みつつもここは良い 50mm が欲しいぞ、ということでコレに決定!懐具合も寂しいのでSummicron とかは無理ですし、小さくて良く写る Color Skoper 50mm F2.5 はなんだかマイナーチェンジ版がでそうな臭いがプンプンしてるので、無難な選択でしょう。
さて、早速の感想です。まずはボディ側ですが、質感も良いし愛着もわきそうなボディです。とはいえ 触った感触のランクとしては、Nikon FM / FE といったところ。F一桁相当の S3 と比べてしまうとチャチな感じはぬぐえませんが、ここはお値段も FM / FE クラスですので、分相応といったところ。考えてみれば、FM10やFE10 と同型のボディから地道な改造で1ランク上の質感に仕上げてきているわけで、凄いことです。
ファインダーフレームは、アルバタじゃないしパララックス補正もあるのでかなり期待していたのですが、実際覗いてみるとちょっと見づらいです。というのも瞳の位置にシビアで見えなくなってしまうし、最適な瞳の位置もパララックス補正とともに動いてしまうのが一つ、あと 50mm フレームの下辺に線が出ないので、一番見づらくなる隅のカドが見えないと全然わかんなく成っちゃう点です。特に後者がなければ前者も気にならなかったとおもうのです。ちと残念ですが、慣れるものでしょうか?
誤算としては、Planer 2/50 ZM は長めのレンズでしかもフードがご立派なので、ファインダーを想像以上に蹴ってしまうことでした。この「想像以上」というのは、BESSA は一眼流用ボディのサガで、ツァイスイコンやライカに比べファインダがレンズに近いのと、R3Aは等倍ファインダなので50mmでもフレームが広いのとで、他のボディよりも蹴られやすいということを全然かんがえていなかったと言うことです。
この点は両目を開けてみれば、蹴られた部分も見えますし、フードをはずせば気にならないので、どちらかで対処可能です。これは使い込んでみないとわからないですね。
と、不満を結構書いてしまっていますが、これはファーストインプレッションで多大な期待の裏返しが出てしまういつものこと。使っていく内に良い部分にどんどん気付いていって愛着を感じて、今日指摘した部分なんて気にならなくなってしまうに違いないのです。
*1:という口実でどんどんモノを買ってしまうのが物欲にとりつかれた人間の業というもの・・・