SlimBlade Trackball 初見レビューです
七陽商事さんの良い仕事により、あっという間に日本発売となった SlimBlade Trackball、もちろん我が家にも届きましたよ!
というわけで、初見レビュー。待ちに待った、なのでテンション高いですし、ちょっとオーバーになっちゃってるかもなのですが、そこはご容赦です。
本体形状
薄い!事前に薄いということは聞いていたのに、それでも目の当たりにしてみると驚いてしまう、そんな薄さです。ネットブックの筐体の厚さより薄くって、なんだかこれは対比用に MacBook Air が欲しくなってしまいます。
TrackMan Marble と比べたってこうです!
こと厚みがネックになりやすい大玉トラックボールなので薄さが使いやすさに直結する感じ。Expert Mouse タイプとしては、この筐体がベストじゃないか、と思わせるそんな使いやすさにちょっと感激。Expert Mouse 5 を超えたと思います。
スクロール
SlimBlade Trackball の売りである「ひねってスクロール」。全く新しいアイデアだけに、これは名案かはたまた地雷か・・とちょっとドキドキだったのですが、結論から先に言えば、これは良いモノです。
注意すべきはこの機能、実は「摘んでひねる」ではないこと。「ボールのツイストを検出する」は手段であって、UIとしてのイメージはちょっと違う感じ。ボールの周りの銀色の部分を、人差し指(または中指)でカリカリなぞるようなイメージです。すると本体スピーカーから「カリカリカリ」という音がして、まんまマウスホイールの感覚でスクロールします。「このリングが iPod みたいなタッチホイールになっています」と嘘つかれても騙されてしまうくらい自然です。
とはいえ、Let's Note みたいに円を描くようにグルングルンなぞってしまうのは マウスカーソルが踊ってしまうので NG です。ボール周のリング上の部分の好きな位置に、WWT-5(クリオネ)のような感じでホイールが置いてある、みたいな説明のほうが誤解はないかも。
何かとつらい大玉トラックボールのスクロール機能ですが、このアイデアは本当に使いやすいですし、機構のシンプルさと併せて、決定打だと思います。コレはいけてるわ。
あと、このホイールのエミュレーションはファームウェアで行っているので、PC側からは本当にホイールがあるように見え、ドライバいらずで使えます。
ボタン
ボタンについて、一番最初に思ったのは「なぜに、タクトスイッチ...orz」です。kensingtonは Logitech とおなじカチカチ思想だったのに、SlimBlade Trackball では、Microsoft的なポコポコな感触に・・・。
中をあけてみると、
な感じでギリギリマイクロスイッチが入りそうなのですが、実は入りそうで入らないのかも。(余談ですがSlimBlade Trackball って開けると素晴らしい造りでビックリです。)
そしてタクトスイッチよりヘビィなのは、奥の2つのボタンが普通の第3、第4ボタンじゃないこと。標準のHIDドライバでは認識しません。2ch を覗くと既に有志による対策パッチがありますし、ソフトウェアで解決できるのなら将来解決出来る話だとは思いますが、やっぱり「なんでー!?...orz」と思っちゃいます。
逆に入手前に懸念していた、Expert Mouse 5 から続いた あの押しやすいボタン面の山折り線が無くなったことですが、実際使ってみれば問題なし。ボタン面のカーブがちょうど同じ感じで作用してくれます。
ボタン周りの総論としては押しやすさは抜群ですが、クリックの快楽は全然な感じ。問題点では決してないのですけど、Expert Mouse 5 や Orbit 世代の超絶官能からすればちょっと惜しいかな。ボタンアサインについては、普通にしといてほしかったです。
まとめ
ていうか、これ凄くないですか。
本機の完成度はとっても高くって、大きな不満は全然なし。ブラッシュアップの必要はあんまりないかな。強いて言えば、スイッチをマイクロスイッチにするとか、上の2ボタンを普通の3,4ボタンにするとか、それくらい。でも前者は「贅沢」の部類ですね。後者は本当は何とかして欲しいけれど、ソフトウェアで何とかなるみたいなので、まぁ、うーん、よしとしよう、かな?
特にボール外周カリカリスクロールは感激で、いきなり実用域なのはビックリです。うふふ、このスクロールは良いモノだー。モノだー、と、わたしすっかりハマっております。
* * *
それにしても、こんなに早く国内発売とは思っていませんでした。まだサンワのTrackball Pro もレビュー作り終わっていないのに...。しかし、レビューに追い立てられるというのは、幸せな状況ですよね、ほんとうに。
サンワといえば、こんなのぶつけられたサンワサプライは本当に可哀想だとしみじみ思います。Trackball Proは掛け値なしによいトラックボールなのですが、さすがに霞んでしまいます。値段差を考えれば妥当なのですけれど、どうしても、ねぇ。なんというか、ついてませんね。本当に(T△T
と、話がずれましたが、SlimBlade Trackball は本当に期待以上の出来でした。職場の Expert Mouse 5 を置き換えちゃおうかな?とか思っています。いったい何台買うことになるのやら。