お仕事Linuxはじめました

新しい職場・新しい現場になって割り当てられたマシンは、Windows XP でメモリ 256MB と、ちょっと仕事するには難しい環境でした。C++なぞコンパイルした日には、死んでしまいます。

・・というわけで日頃の開発は、VNCLinux なサーバーに接続して行っています。実は仕事で Linux を使うのは初めてで、当初はちょっと・・いえ、かなり作業効率がおちてしまいました。わたしは基本 Windows の人なのです。

確かにおうちで ubuntu 使ったりなんかはしてるのですが、その動機は Linux のほうが動かすのが楽なやつを遊ぶため(GNU Smalltalk ですとか)。筋金入りのへたれです。ちょっと面倒になったら Windows に戻って来てしまう。

なので、そこで生活するのは今回が本当にはじめて。たとえば、Subversion なぞは 日頃 Tortoise SVN に頼りっ切りなので、コマンドなんて覚えてないよ・・ですとか、tar のオプションもソラじゃ分からないよ、ですとか、そんなへたれっぷりを日々全開で晒しています...orz

自分が root になれない環境も初めてで、好きな環境に作り替えるのにも難儀してたり。

それにしても。誰かがコンパイルを始めると、自分のも遅くなる環境は新鮮で、重いときには別のマシンに移動したり。で、さっきまで作業してたのとまったく同じ環境が使えるのに感動しながら「TSSとはこういうものか!」とギンガナム風に言ってみたり。知っているのと実感するのはちがうなぁ、とかとか。わたしにとって今までLinux はデスクトップOSだったのだなぁって実感なんだ、とかとか、そんな面白さ。

で、The UNIX Time-Sharing System を読みたい気持ちが盛り上がって読んでいたりしています。(英語なので遅々として進まずなのですが/日本語訳どこかにないかしらん)


* * *


そんなこんなな Linux生活を送りはじめたのですが、実際のお仕事生活は、実は Emacs におんぶに抱っこです。Meadow から xyzzy に乗り換えて久しいとはいえ、勝手知ったる Emacs。海外暮らしで日本食に出会ったようなオアシス?みたいな。もう、Emacs の囲われさんです、わたし(^^;

その環境にはもともと Emacs 21 が入っていたのですが、わたしが依存している jaspace.el とか非常に調子が悪いのと、やっぱり綺麗なフォントでみたいので、Emacs 23 をビルドして (make install できないので)そのまま使っています。(というのはこういう場合普通なのかしら)

Subversiondsvn.el で超快適ですし(これは本当によいものです)、ファイルのリネームも移動もコマンドで打つのは何だか怖い GUI世代のわたしでも wdired なら安心快適です。


こうなってくると「Linuxというより Emacs に住んでるよね」「朝立ち上げて帰るときまで Emacs から出てないよね」「もしかしてデスクトップ、いらなくない?」と思ってしまい、ならばビームコンフュ Xming をいれてみたり。これで少しは軽くなるかしら。


(再現映像)

Windows XP なのにフォントが綺麗な Firefox とか、間違い探しのような違和感が愉しい素敵な環境なのです。ただ、件のプアプア環境では、やってみれば X Server よりも VNCのほうが軽かったり。意外なような、なるほど、なような。知らないことばっかりだ。


* * *


というわけで、別荘が本宅になりました・・みたいなお話でした。

思っていたよりも全然つかえてない自分を発見して、ガッカリだったり(もうすこし自分はできる子だとおもってたョ、トホホ)、PCに始めて触ったころの不自由な感覚(脳のリソースが別のものに消費されてしまう感覚)が懐かしかったり。住む環境が変わるというのは、新鮮で、疲れるけれども、(仕事の進捗が芳しくないことを忘れれば←マテ )こういうのは愉しいですね。


さて、そんな感じなので自宅でももう少し慣れようかな、と お試しでVMwareでサーバーを立ち上げてネットブックからVNCで接続してこのエントリを書いています。ubuntu ってデフォルトじゃtelnetdもsshdも入っていないんだ、なんて今更知ったり、vncサーバーも、「最初から入っているvinoでいいじゃん」と思ってたのですが、何だか重いですとか、ログインしてないと使えないですとかで、結局vnc4serverをいれてみたり。そんな初歩の初歩初歩で「へーっへーっ」と言いながら遊んでいます。

それにしても、一人でこんなことをするとなんだか無駄に回り道じで、端的に言えば「酔狂」もしくは「資源の無駄遣い」なのですが、VNC経由で、サーバ側も割り当てメモリが768MBなしょぼい環境にも関わらず意外に結構快適に使えます。これならリアルに一台サーバーをたてて、「スペック不足で泣く泣く引退させた 大好きな ThinkPad s30 を復活させようかしら計画」とか考えちゃいます。



・・・超鬱っぽいエントリの一週間後が、こんなはしゃいだエントリで、なんだかとってもごめんなさいです。m(_ _)m おちこんだりもしたけれど、 私はげんきです、ということで(^^;