デジタルフォトの最終号が凄いです

今月号で休刊となるデジタルフォトですが、これが凄いです。

デジタルフォト 2010年 05月号 [雑誌]

デジタルフォト 2010年 05月号 [雑誌]

なんと一冊まるまる写真集。カメラの記事はまったく無しで、それどころか記事自体一本も乗っていません。あるのは写真、写真、写真だけ。読み応えはまったくないけれど見応えたっぷりな、まさに写真雑誌でした。

写真雑誌は、どうしても売上を考えるとカメラ情報やテクニック紹介、コンテストという感じになるのですが、デジタルフォト編集部が本当につくりたかったのは、写真の雑誌だったんですね。

デジタルフォトは、創刊時は「デジタルフォト専科」という名前でもっとカメラカメラした雑誌だったのですが(ちょうどPC USER が廃刊になって、その名物ライター文月涼さんがバッサバッサとデジカメを切っていた)、途中で方向転換し、今のデジタルフォトになりました。雑誌の表紙でも「フォト専科」のときはカメラが表示だったのですが、「フォト」になって写真作品が表示に変わりました。──そんなことを思い出したり。


最後に本懐を遂げたのだなぁ、と思います。「全部写真」というのはわたしは好きかな。見応えがあって普段買わないこの雑誌を買ってしまいました。うーん、けれど、毎月コレだったら買うかというと・・やっぱり買わないかな。

そういう意味で、同じころに創刊された デジタルフォトのほうが休刊になって、デジタルカメラマガジンが生き残ったのは、なんとも「らしい」思ったり。