今年一年を振り返る

最近あまり blog を書かない 私ですので、振り返るような記事はございませんので、私生活の方をちょこっと振り返ってみます。


H△G x mili のライブにいった

スマホゲーム Deemo 経由でファンになった mili と、mini経由でファンになった H△G のライブはとても思い出深いものになりました。

mili は ネットでつながったバンドで、今回のライブで初めてメンバーが顔を合わせて、一箇所で歌ったというのが、未来感がありますね。H△G は、非常に完成度の高いバンドで、しかし、いわゆる「メジャーデビュー」を目的としない有り様も、時代の流れを感じます。

そういう小難しいフリは置いといて、とても一体感のある素晴らしい体験は、また行きたいと強く思うのです。

Splatoon にハマった

非常に良く出来たゲームです。こういう「出来の良さ」は昔 アーケードによくあったなぁ、と懐かしくなりました。3分1試合というのもそれっぽいですよね。

ゲームデザインが秀逸で、昨今のゲームは選択肢を爆発させるかわりにある程度のゲームバランスはお座なりというか、投げてしまっているものが多いのですが、この Splatoon は 対戦ゲームとして非常に練ったバランス調整がされています。

武器をメイン・サブ・スペシャルと個別に選択可能にしないで、セットで一つの武器とすることで 調整可能な有限な組み合わせにし、かつ、ステージによる有利・不利を、ステージセレクトさせないこと、でもある時間帯ごとに任意の2つに絞り込んでしまうことで、プレイヤーに「有利な武器に持ち替える」「だけど2つのどちらかがくるかは運なので、がちに最適化してしまうのも危ない」感じにしています。

このバランス調整の職人芸は、まさしく日本のゲームの系譜であり、TPSに括りにくい、独自のジャンルと言えるかもしれません(ちょうどバーチャロンがそうであったように)。

今の市場の寂しさは、Splatoon があたったら、各社から Splatoon のような(でも独自の改良を加えた)ゲームが乱立し、ジャンルとして育っていくというのが無いことですね。

Chromebook Flip を買った

今年一番のお買い物はこちらですね!

Chrome OS というものの良さと、Chromebook Flip というマシンの素晴らしさにぞっこんの日々となりました。

Chromebook Flip は理想のモバイルマシンです。なんといったって

  • 軽い (890g)
  • 小さい (10inchノート)
  • 入出力が良い
    • 16:10 (3:2 ほどではないけど、縦に広いのはいい), 1280 x 800 の IPS液晶
    • この値段なのにキーがたわまず、十分なキーピッチのあるキーボード
      • 変則的なキーや配置できなかったキーがないのが素敵(日本語キーボードだと変則キーはありますが..)
    • MacBook のように快適なタッチパッド。特にスクロールがニュルニュル
  • バッテリーがべらぼうに持つ (本当に9時間持つ, しかもSleep時には本当にバッテリーを消費しない)
  • 起動、スリープ復帰が早い(スリープ復帰は本当に一瞬)
  • アプリの動きはキビキビしてるよ!
  • そして安い (壊すのを怯えるような値段ではない)

文句の付け所が無いですね。

もちろん eMMC 16GB のストレージや 得体のしれない中華ARM なCPU *1、4GBのメモリはPC (Windows PC) としては寂しいスペックに感じますが、Chrome OS にとってはこれで十分であるわけです。OSが軽い分コストを他に回せる(あるいは単純にコストを削減する)効果があるというのは、資源の限られたモバイルデバイスの OS に求めるべき一番のポイントだと思います。

思い返せばモバイルマシンがいろいろしんどいことになっていたのは、デスクトップPCのOSという最適でないものを動かそうとしていたからで、逆に Chrome OS は 「デスクトップ時代の歴史的な経緯」も持たず、(今のところ)メインは Chromebook のためのものであるわけですから、ほぼ唯一の「モバイルPCのためのOS」と言えるかも。

Chrome OS って困らない?

一方で Googleみずからが「ブラウザしか動かないPC」「みんなWebアプリ」と喧伝していますので、Chrome OS の「なにもできないのではないか」(特にオフライン状態では本当に何も動かないのでは...)という不安がありましたが、使ってみればそれは杞憂でした。

Chrome アプリは、ローカルにダウンロードされた HTML5 + Javascript なアプリケーションで、ファイルの保存もローカルストレージと、ローカルストレージのように使えるクラウドストレージですので、使う側からすれば、手元のマシン上で走り、手元のストレージにデータを保存できるごくごく普通の「ローカルな」アプリです。冷静に考えれば electron で作ったアプリと同じですね。

問題は、ドライバやシステムの動きを変更したいようなユーティリティが作れないこと、そもそもアプリの数が少ないことでしょうか。ある意味 Linuxよりエコシステムが薄い面があるわけで、そこを割り切れるかどうかが 買って後悔しないかの 分水嶺なのかな?


ちなみに、私がよく使う Chromeアプリは

です。

電書用のよいPDFリーダーを見つけていないのが泣き所。大きいファイルも平気で、かつ見開き表示ができるやつを探してるのですが..。

ドール趣味を始めた

最近どうもオタクとして薄いな...と思う機会が増えたので、前々から気にはなっていたドールに手を出してみました。

Azon さんの リルフェアリーシリーズというお手頃かつ可愛い 1/12 のデフォルメ体型(もしくは「1/6 の子供」)のドール。――もっとも設定上は「妖精さん」で1/1であるという位置づけです(ホイホイさんみたいなものですね)。

Azon さんのドールは、ドルフィーのような 球体関節人形の系譜ではなく、リカちゃんのような植毛・プリントアイのドールです。ですので、ドールを始めるハードルが低いかな、と思い手を出したのですが、なんというか、ドール入門の経由点のつもりがここにどっぷりハマってしまいまして、最初は一体だけのつもりだったのですが、なんかもう妖精さんが家に3体いらっしゃいます(そしてもうじき5体に増えます)。

予想はしていたのですが、財布へのダメージが半端ないです。そして洋裁を始めてしまいそうな私がいます(ハウスや家具には手を出し始めてしまいました...orz)

かつてフィギュアが一般化するキャズムがあったわけですが、ドールもそろそろオタクの主流にやってくるかな、という感があります。DDはもう十二分にオタクに侵食していますし、あとはお手軽さだけというフェーズです。コトブキヤのキューポッシュシリーズも、ねんどろいど枠と思いきやドール沼の入り口として化け始めている感じですし、神姫沼は今行き先をなくしたファンのエネルギーがフルチャージになっている状態です。爆発するかもしれません。これからのオタクは大変ですね。

転職した

今年で一番はやはり転職ですね。

次の会社を決めずに退職するという、いきあたりばったりな転職アクションを起こしたため、結果的に4ヶ月弱の無職の時間が出来ました。

前回は転職先に困らない感じでしたので、今回もまぁ、なんとかなるだろうと思っていましたが、そんなに世の中甘く無いですね。わたしは新しいことがやりたかったのでどうしても「仕事でベテラン級」のジャンルへいくのは遠慮したいところでしたが、年齢が年齢だと、職歴のないお仕事についてはかなり厳しいという当然の現実に悩みました。
でも諦めたくないよー、というわけで、ベンチャー企業に就職することとなりました。個人に冒険させてくれないなら会社ごと冒険してるところに入ってしまえばいいじゃない、ということですね。

この転職、結果からすれば大成功で、とても充実した仕事生活を遅れています。待遇も今のところ満足です。とにかく、リーマン・ショックで失ったもの――給与・アジャイルな開発・そして職場の若い子! が戻ってきた実感がありありなのが、素敵です。

また、自分よりもすごい人材に囲まれて仕事ができるのも、とても贅沢な感じですね。

反面、今回の転職の際 これまでのお仕事の付き合いや Web経由でのお誘いを頂いたのは、大変ありがたかったです。結果的にお断りしてしまい、大変申し訳なかったのですが、転職活動って心が思っていた以上に削られるもので(この歳でさえ!)、そいういうなかでのそういうお声がけは、大変不謹慎ながら 染み渡るほど癒やされました。


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全体を振り返れば、良い一年だったけれども、思い出す項目も少ない一年でもありました。

関心事が転職フルコミットでしたし、仕方ありませんね。あと、Blog を書いていないで単純に思い出せないことも多いかも(^^;

そういえば旅行(聖地巡礼)にも行っていませんし、友人と遊ぶ回数もかなり少なかったと思いますので、来年はそういう方面も充実させたいな、と思います。

*1:Rockchip RK3288C, Cortex-A17 4コア