29,400円のテキストエディタ

私のお仕事エディタは xyzzy です。その前は Meadow を、更にその前は 秀丸を、そしてその前は MIFES を使ってました。エディタが変わればコーディングスタイルも変わるのは当然なのですが、これだけエディタが変わっても、紺色背景の MIFES 色を愛用してしまうのは、三つ子の魂なんとやら(^^;

で、MIFES です。ちょっと気になって探った見たら 今も MIFES は元気なようで、最新の Ver.8.0 は今年の 2月に発売になったようです。で、その価格を見てみたら なんと 29,400円(税込)。うはぁ、高い。


http://www.megasoft.co.jp/mifes8/index.html


とは思ったモノの、でも MIFES のお値段は変わらない、周りが安くなったのです。秀丸の4,000円だって、当時は「うはぁ、安!」な感じだったですが、今ではそうは感じないですし。

あのころの(DOSの)テキストエディタって、「快適なスクロール」「大きなファイルが開ける」は大変なことで、このお値段の納得も十分いったものですが、今となっては適当に作ってもそこそこ快適に動いちゃいます。加えて、フリーウェアブーム → オープンソースの時代がやってきて 出来のいいエディタが ただ or お安く手に入るようになると、さすがに エディタに 3万円は出せないなぁと思ってしまいます。

うーん、主な顧客は企業の一括購入かな?「やっぱり提供元が企業でないと駄目なのだよ」ということだとしても、秀丸だっていまや企業ですが、やはりパッケージで売っているところが決め手なのかな。

いや、でも、それにしたって。


* * *


MIFES は 良くできたソフトですし、一度 MIFES が手の一部になってしまったなら、3万円は高いハードルじゃないのかもしれません。しかし一方で、お値段戦略的に 新規ユーザの開拓が非常に難しいそうだなぁ、とも思うわけです。

既存ユーザだって毎度のバージョンアップ(だいたい2年に一回)の度に追いかけているとはあまり思えないですし、商売として成り立つほど売れるのかなぁ、余計なお世話ながら思ってしまう。

でも、しっかり開発がは継続してて、最近のバージョンアップも、適当なバージョンアップじゃなくって、力の入ったバージョンアップに見えるのですよね。

MIFES8は内部構造を改革することによって、前バージョンに比べて最大で50倍の処理速度アップが実現された。扱えるファイル容量も、最大2Gバイトと大きくなっている。

メガソフト、エディタ「MIFES」最新版--最大2Gバイトのファイルも編集 - ZDNet Japan

どうもメモリをリッチに使うふうにエンジン部分を、ある程度スクラッチし直したみたい。おまけ的機能の付加じゃなくって、製品の根本部分のブラッシュアップを継続する姿勢に感動を覚えます。しかし、だからこそ採算が取れるイメージがわかないのですよね。


うーん、、、

  1. 実はよく売れてる
  2. 社員の誰かさんが半ば趣味で開発してるから意外に低コスト
  3. 熱狂的なユーザが開発費を出してもいいから改善してくれという要望がある
  4. メガソフトさんの広告塔として十分ペイしている

何のかんのいいつつもならべてみれば 1が一番ありそうです。4については 3Dホームデザイナというあたらしい大黒柱あるので、こちらの線は薄いかな?

この不利なご時世で エディタをパッケージ売りできるのって凄いなぁと思います。