lubuntu 10.4 を使ってみる

ネットブック上で Portable Ubuntu というのも、Windows のハードウェア対応の良さと Linux のプログラミング環境の良さのオイシイとこ取りで素敵なのですが、開発においてもっと根本的な問題――画面の広さ を確保するため、別のマシンに Linux を入れることにしました。

・・いあ、わたしはテキストエディタ派なので大画面をあんまり必要としないのですが、GNU Smalltalk の VisualGST IDE環境は流石にネットブックの狭い画面では無理すぎです。・・とそんな犯行動機。

今入れるなら Ubuntu 10.4 がいいな、と思うのですが、あいにく開いているマシンは ThinkPad X21 しかありません。・・ゼッタイウゴカナイヨー。

ということで lubuntu 10.4 という変化球になってしまいました。


* * *


Thinkpad X21 は、気がつけば もう9年も前のマシンになっていて、CPU は Pentiumu III 700MHz (Coppermine) メモリは 256MB (最大384MB) という今となっては非力なマシン*1。時の経つのは早いにゃー(T△T

そんなプアプア環境ですので、ここは LXDE のお世話になりたいところ。実は以前このマシンには Debian + LXDE を入れたことがあってそれなりに快適だったのです。

入れてみての感想は、やっぱり見た目はほとんど変わらないわね、というのと Debian + LXDE のほうが軽いような気がするなぁ、の二つ(後者は気のせいかもしれません)。

lubuntu 10.4 を入れてみて驚いたのは、デフォルトのブラウザが chromium になっていたこと。「やっぱり chrome は軽いからかしら!」と喜び勇んで立ち上げれば・・・もう、スワップしまくり重いじゃん...orz

なのでブラウザは midori をインストール。Google で表示が崩れるという不思議な症状以外は、至って快適です。


不具合といえば 漢字が中国語のフォントになってしまっています。Linux でよく見る光景ですが、ubuntu でこれを見るとちょっと残念な気になるのはなぜでしょう。

けれどもそれも Ubuntu Japan Term のリポジトリを追加して apt-get upgrade したらなおってしまった・・気がします(実は気がつけば治ってたので、多分これがきいたんじゃないのかな〜、、みたいな推測)


Linux といえば Emacs なので、 Emacs23 をインストール。うっかりいつもの emacs-snapshot を入れるところでしたが、今回からは emacs23 が追加されたのでしたね。ちょっと嬉しいです。

あと、Emacs キーバインドを実現するため、IceNine さんに勧められた xfumble を使ってみました。もちろん初体験。Windows での xkeymacs のようなことをしてくれるものなのですが、キーストローク中に


↓↓↓

と、ミニバッファのようなものが勝手にウィンドウの下に追加されたり、芸が細かい。これは素敵ユーティリティですね(アプリによってときどきキーを取りこぼすのが玉に瑕です)


Emacs といえば Ctrl は A の横っ!・・ですが、Ubuntu で定番の GUI での変更メニューがなかったので、~/.Xmodmap でキー入れ替えして、 ~/.xinitrc で起動時読み込み・・という方法をやってみたのですが、なぜだか起動時に読み込まれません..ふにゅう。後で調査です。


インプットメソッドを iBus から SCIM に切り替えたり。わたしは AZIKユーザなので これは譲れません。あと Emacsscim_bridge.el を使いたいのもあります。iBus に変わったのは 9.10 からですが、なにが理由なのでしょう?かるくGoogle先生に聞いてみたけれど、よくわかりませんでした。ふみみ。


で、本命の GNU Smalltalk ですが、、、ガーン。10.4 からリポジトリから居なくなってる。なぜ...orz

・・ま、わたしは どうせ 最新の 3.2 を使うのが目的ですので、いいのですが、せっかく勢いづいている GNU Smalltalk 勢としてはちょっとやるせないかもしれません。

インストール方法は 基本的には 前回のエントリーと同じですが、Tcl/Tk を 8.4 から 8.5 に上げてみました。見栄えが進化していてちょっと嬉しい。

早速 VisualGST を 起動すると、


おー、やっぱり最低でもこれくらいの広さはないと!ですね。

さすがにコレ↓

は、ムチャしやがってでした(クラスなんて3つしか見えない...orz)


* * *


結論からいえば、この新生ThinkPad X21 は結構使い物になる感じです。LXDE は 「Linux は軽い」という幻想を返り咲かせてくれそう。問題は・・・HDDが異音を立てていることなのですよね(そして落ちる)。ソフトウェア的に延命してもハードウェアとして寿命みたい。

ま、まぁ、でも 大好きな ThinkPad s30 もスペック的には似たようなモノなので(Pentium III 600MHz と256MBメモリ) こっちでもいけるよね!・・・と、久々に引っ張り出してみたのですが、、、、こっちはLCDバックライトが点かないでやんの。しくしく。

「いいぜ、テメェが Linux で 10年前のマシンだって復活できるってなら、――まずは、そのふざけた幻想をぶち殺す……ッ!!」・・そんな上条さんの声が聞こえたような...。


そんなわけで、LXDE に不満はないのですが、やっぱり一度本家 Ubuntu 10.4 を動かしてみたいのと、なによりちゃんと動く新しいハードウェアが欲しいなーっ、と思うわたしでした。どっかから湧いてでないかしら。

(実は現役の自作マシンも Pentium III だったり。一番強いマシンですら Pentium M 780 ですよ。むー、買い時かにゃ)

*1:とかいうとこちらのスレの住人に怒られてしまいます..