あけましておめでとうございます的なつれづれ

コミケットの疲れも癒えないまま迎える毎年恒例の元旦ですが、だいたいバタンキューなので、朝は比較的速いのも毎年恒例だったり。とはいえ、いつもの休日は寝て曜日なので一年の計が元旦にないこと甚だしいなぁ、と思うのも毎年恒例。

と、いきなり駄文ではじまりましたが、まずはご挨拶。旧年中にお世話になった皆様、大変ありがとうございました。もし愛想をつかしていらっしゃらないのでしたら、今年も引き続きよろしくお願いいたします。

というわけで、去年の振り返りとか、今年の抱負とかダラダラと。

プログラミングとかとか

振り返れば、去年は現場を追い出されて新たな現場に行ったりして、なかなか忙しいやら馴れないやらで、あんまりプログラミング関連で新たな勉強とかしなかったなぁと、反省です。いや、言い訳だなぁ。サボリ癖がついてしまっているような気がします。

お仕事のほうですが相変わらずC++ で、けれど「スマートポインタ使いたい、スマートポインタ使いたい、スマートポインタ使いたい!」と心の中でつぶやきながらコードを書いています。SEGV を見る度、あぁぁぁ、これから解決するまでの時間を別の事に仕えるのに・・と思ってしまう*1

一方、やっている内容はなかなか難しくって、へっぽこのわたしとしてはかなりイッパイイッパイの一年でした。あこがれのコンパイラの中の人に一歩だけ近づいたぞっ!・・的なお仕事に、始めるまでは「めがっさ愉しそう」と思っていたのですが、実際やってみると脳が常時発熱でファンが回転しっぱなしで、愉しいとか愉しくないとかはよくわかりません。出来る能力キャパの中でまったりプログラミングしたいとか、ついつい思ってしまいます(←典型的なワナビー発言)。

ところで わたしの担当は中間言語で書かれたデータフローを受け取って、けれども機械語の命令の代わりに回路を生成するもの(の一部分)。お馴染みのマイコン的逐次実行な世界と比べると、こっちの世界はいろいろ並列すぎて、分かってるつもりでもなかなか馴染めませんでした。スタックマシンとかレジスタマシンとかって何やってるか分かりやすいなぁ・・とかしみじみ。(でも、そこが面白いのですけどね)こんなことなら FPGAとかもっとちゃんと勉強しておけばよかった、と後悔しきりの一年でした。

逆にOO的なものとはけっこう無縁になってしまっていて、そこらへんの感覚が錆びついていく感じは怖いです。設計の悩みがドメインモデルとかでうんうん悩むのから、アルゴリズム的な悩み(この方策で解けるのか?、とかとか)にシフト。なんかわたしってば、視覚化できない仕組みは理解できないみたい、と気がつかされたというか。えぇい、ポンコツ脳め!

というわけで、久しぶりに手に負えない技術に囲まれたお仕事で、充実した一年でした。成長した・・のかなぁ?ちょっと自身ないです。そういう意味では良い職場なのですが、ただ、稼ぎの面ではだいぶ後退したので苦しいな、とも思います。

トピックとして他には、プライベートもお仕事もほぼ完全に Windowsばなれしたことです。いままでずっと Emacs親和性の高いWindows環境を構築して快適にすごしていたのですが、今では Linux の方が慣れてしまってしっくりします。仕事で強制的に使うといろいろ慣れるのが早くっていいですね。いろんな現場を巡れるのはそういった意味でもおいしいな、と思います。

ところで Windows ですが、今のところMS OfficeiTunesComicStudio の専用機的な存在に(TT。Windows 7 をわたしは持っていないので、お仕事で遭遇したらヤバいなぁ とあせってます。なので今年は Windows 7 機を一台こしらえてある程度慣れとかないとねー、とか思ってます。

アニメとか漫画とかとか

漫画関連は東京都のアレに酷い憤りを感じていて、始終冷静ではいられませんでした。どれくらい冷静でいられなかったかというと、・・・・*2、・・・・*3、と、こんな感じ。言いたいことはいっぱいなのですが、去年はもうすこし冷静になってからと、ずっと我慢してました。今日書いたのは我慢しきれなかった「王様の耳」なので、スルッとスルーでお願いします。・・新年からどろどろしててごめんなさい。

何かできる事ないかと強く思うのですが、正直難しいですよね。この手の動きは昔からずっとあって、わたしはずっとコミケット大好きなオタクなので署名とかそういう出きることはなるべくやってきたのだけれど、限界を感じます。議論して理解を得ようにも、この問題はメタ階層が酷く深いので、普通の人に問題を共感してもらうのが酷く難しいのですよね。

とりあえず、今年もっと漫画を描くようにしようとか思ったり(と、今年の抱負にむりやり繋げてみる/でも、毎年そうおもって出来てないような^^;)。

話題を変えて、アニメ関連というと、そうですね、去年はよくアニメ映画を見にいきました。Fate、なのは、消失、いばらの王トライガンガンダムUCの1と2、宇宙ショーへようこそ、Colorful、ガンダム00マルドゥック・スクランブル、、これで全部かな? だいたい複数回見に行っているので(特になのは と宇宙ショー)、業界応援的な意味ではなかなか充実な散財ぷりでした。我ながらよく訓練されたオタクです。

反面、今年は コンスタントにTVアニメのDVD(Blu-ray)を買っていなかったり。過去作BOX とか(true tearsかみちゅR.O.DBlu-ray BOX と、魔法TaiのOVAのDVD-BOX・・と並べれば案外少ないなー)、映画のBlu-rayとかばっかりでしたので、TVアニメの応援的な意味ではちと反省です。

写真とか

去年は全然撮りませんでした。だって夏がすっごく暑かったんだもん。あの暑さですっかり引きこもりになってしまって、もう全然です。むー。フィルム業界の助けにならなかった一年ですなー。

今年の抱負としては、そろそろデジカメにしたいな、とか思い始めてます。できればミラーレス。というのも、PanasonicLUMIX GF2 を見たらそのサイズにキュンキュンッと、してしまったのです。が、アートフィルター的な意味でできれば Olympus がいいなぁとかも思ったり。ごひいきのNikon の D3100もいい感じですよね。うーん、悩ましい。お金がいっぱいあれば全部買ってみればよいのですが、無理なものは無理なので。

今年は何を買うのかしら。

ガジェットとか

去年は余り買わない年でした。一番の悔やみは Logiの新しい親指トラックボールを入手できていないこと。こんなの店頭に余りまくってるよ、と余裕してたら買えません弟子した。以後、アキバに行く度に店頭を探すのですが、ナイのですよー。通販で買えばいいじゃん、なのですが、もう半分くらい意地になっています。

他には・・・、なにか Android な デバイスが欲しいのですね。いろいろ目移りして悩んでます。ケータイを持ってない人なので、キャリアと契約するのは嫌だなぁ、SIMフリーな なにかを輸入して買おうかなぁとか。

夢のデバイス電子書籍ですが、年末に店頭で Sony Reader をいじったりしたのですが、よくできていてすごく欲しかったり、凄い読みやすい。ならば、、と、Kindle も欲しくなります。でも自炊は本を切るという残虐行為が出来そうもない自分がいて、まだまだ踏みきれません。

私生活とか

なんだかまわりが結婚ラッシュなのですよねー。特にわたしの妹が結婚生活のβテストに入ったのでこのまま不具合がなければ 今年中にリリースされる予定みたい。むー、さみしい。

ちなみにわたしの結婚計画は、まだプロジェクトすら立ち上がっておりませぬ。リソースもないですし。今年は、なにかいいことあったらエロいなっいいなっ♪


ではでは。

*1:いろいろ事情・・というかしがらみがあるのです。メンバー的には普通にboost使ってる率が高いのですが

*2:気楽にゾーニングすれば云々いう輩には、「表現を区分けすることは、お弁当の仕切りじゃなくて、むしろ臓器の摘出に似ているのですよ(切りすぎると死ぬよ)」とか言いたいし、だから百歩譲って切り離すことにしても、切断するまえにもっと慎重に「有害」なのか見極めないといけないと言いたかった。むしろ「表現」の体を指から手、下腕、上腕、と、すこしずつ切り詰めていって「表現」自体を衰弱死させるくらいなら、コロコロ、ボンボン、週間少年ジャンプとかを一部除いた基本的に「すべて」を「成年向け」するべきでないか、つまり逆に「青少年マーク」のついていない書籍は18歳未満が読むことを犯罪にしてしまうべきでないかと思いました。もちろんアニメ・漫画以外の週刊誌や小説、新聞もろもろもそうなるのが筋なのでそうすべき。こうすることで、表現の四肢切断による衰弱死を回避すると同時に、これら「普通の」書籍・表現が思春期以後の自立しつつある若者から検閲される事態を「視覚化」することで(つまり「青少年マーク」は「検閲済みマーク」)、自分たちが言っている/やっていることが、結局「検閲」のバリエーションでしかないことを世間に自覚させることが期待できないかなと思ったりもした。──傑作がどうの言う輩には「傑作を傑作と評価できる人たちが同じ時代に生きているとは限らないのですよ」とか「傑作と傑作以外で表現の自由度を差別するのはそもそもおかしくないか?」とか「でもそれが世間の『良い検閲』の感覚なのは分かる、だからこそ検閲というものはヤバいんだ」言いたかった。──子供のためという輩には、検閲はそもそも人権侵害だということがもっと議論されるべきだとも思ったし、子供が読める本を制限することは、子供に対する人権侵害で、しかもかれらは、その意見を政治に反映させられないというハメ技になっているのは酷いと思うし、わたしはだから思春期以後の子が受けられる表現は制限すべきでないと個人的に思っている(思春期以前については、性的な表現は体感覚が伴わなくって難しい処があるので、判断は保留)と熱く主張したかった。──自分の子供の本のチョイスが信頼できない為 本屋から本を抹消することを考える輩には、そのまえにまず、子供にお金を持たせて買いにいかせずに、親が本を選んで買って与えることを考えるべきだろうと言いたかった。──「青少年は判断力に乏しいので良し悪しを判断できずにすぐ影響をうける」という輩には、青少年のほうが偏見や既成概念にとらわれない、論理的判断をする力はむしろ大きいと言いたいし、経験不足による判断力不足を取り上げるなら、逆に良し悪しを含めたすべての言説を得る経験をすくなくとも思春期には積まないとダメなのでないかと言いたかった。──表現の自由をパチンコの自由と並べ立てる輩には、「それはメタレベルが違う」「『パチンコ愉しいよ』『ギャンブルにも魅力があるし文化もあるし、決して下らないことじゃない』と思っていたとしても、それを『特定の層』に主張したら犯罪といわれることだよ」と言いたかった。──エッチになるのはエッチな表現をみるからだ、という輩には「いや、エッチなのは人間のもともとの性質だろう」と言いたいし、エッチなことを「原罪」的に捉えて、子供たちに性的衝動に対し罪の意識を植え付けることが良いことであると信じる方は、それは「一つの意見」でしかないことを自覚してほしいと思ったりもした。──なにより、エッチな事にはこういういろんな見解を持つ人が居て、それぞれの信じることを胸に生き、結果自分の子供に信じることを教える自由や、子供たちが親と違う信念を持つ自由というメタな階層に対して、検閲は攻撃を仕掛けるのだということを理解してほしいと切に願ったりした。──「はっちゃけすぎた漫画・アニメ界の自業自得」「自己責任」とか言われる輩には、メロンブックスで成年向けの本を買うのはたとえハゲたおっさんでも年齢確認できるものがないとダメとか、深夜というアニメじゃないエロコンテンツだって流れる時間のアニメをとりあげて「こんなにエロい」とか莫迦じゃない?とか言いたかった。──チャンピオンREDいちごをやり玉にあげるネラーには、あきばblog とかで、内容をセンセーショナルに抽出した記事でしかしらないんでしょ?とか言いたかった。「マスゴミに踊らされる情弱」と同じ構図だとおもった。──「健全なお色気」と「有害なエロ」の境界をジャッジする機関はすでにあって、そこが有害と判断してなかったのに「業界にモラルが無いから」とかおかしくない?と言いたかった。──「けっして世間で横行しているわけじゃない」と主張に対してしても、どこかに違反している処がある、完璧にはまもられていない・・なんて言われると、なんとも恐ろしい連帯責任もあったものだ(おまえは峯王か!)、と飽きれたい気分でいっぱいです、と言いたかった。

*3:なにより、漫画とアニメだけを狙い撃ちにして、そのなかでもレイプと近親相姦だけNG という論理がよく分からない線引きをする機関を、信頼できてしまう世間に戦慄しました(特に直接犯罪ではない近親相姦)。しかも数的にただでさえ劣勢なマイノリティをさらに分断して、かつまとまる時間的余裕すら与えず各個撃破なんて、本当に恐ろしいことをするものだと思いました。SFみたいでした。この先、何かの事件があって、アニメや漫画がスケープゴートにされる度に禁止表現リストが増えていくのだろうなと震えました。秋葉原の加藤事件でなぜか銃刀法を厳しくするとか、こんにゃくゼリー廃絶にむけ執拗に働きかけるとか、日本はどうしたってそういう魔女狩りが大好きな国なので、この条例は「終わりの始まり」にしか見えないのに、なんでみんなこんなに安心していられるのかが、わたしには不思議でたまりません。