たばこと缶コーヒー
CamelCase というのは、複数の語からなる名称の綴り方の規則で、 VictoryGundam や NipponKougaku のように、単語の間に隙間を空けずに次ぎの語の頭を大文字にして単語の区切りを表す方法です。WikiName なんかがこの方式ですね。PlayStation とか TurboBall とか、製品名でよく見ます。プログラミングの世界では変数名や関数名の命名規則なんかでよく耳にしする言葉です。ちなみに SmallTalk は間違いですよ♪
さて、CamelCaseは一番先頭の語を大文字にするか小文字にするかで更に2つに分けられます。例えばSmalltalk のクラス名やグローバル変数名といった
MultiByteFileStream FmDirectoryEntry
のような大文字から始まるものを UpperCamelCase といい、Smalltalkの メンバ変数やテンポラリ変数、メソッド名のといった
aFileEntryOrString readStream
を lowerCamelCase と言います。
さて、ここからが問題なのですが、今日会社でコーディング規約のプロトタイプをレビューしたのですが、このドキュメントのなかで当たり前のようにこれらを UCC とか LCC とかの略語で取り扱っていました。でも猫はこんな略語で使った記憶があまりなかったので、Googleさんに聞いてみました。
正味それぞれ 5、6件と言ったところ。うーん、当たり前のようにいきなり略語で書くには寂しい使用率。なので、書いた子に「な〜んで?」と聞いたところ、「だって Wikipedia にそう載ってたんだもん」と解りやすい回答が。つまり、この「UCC」「LCC」といった略記は、Wikipedia の キャメルケースの記事が まるで一般で「UCCはUpperCamelCaseの略に決まってるじゃないっ」て雰囲気をまとってるのが根源かしら。
UCCとかLCCを使ってる他のめぼしい日本の記事はちょっと見あたらないから不思議。これら他にヒットした数少ないページにでさえ Wikipedia にリンクを張っているものもちらほら。Wikipedia の 「キャメルケース」は、今年の1月半ばくらいから出来た記事なので、Wikipedia で載るようになって日本で「IT略語語」として認知されはじめたのかな?・・・とか迷探偵 ミーネッコは推理してみたりしています。
ちなみに、Wikipediaで発明しちゃった、という訳では無い様で、Camel case UCC で Web全体をGoogleると193,000件ヒットします。むぅ。