三猫、物欲との戦いに勝利する

中野のフジヤカメラの横の喫茶店ルノワールで、期間限定アイスウインナーコーヒーを飲みながら、「よしっ!今日も我慢できたゾ」とホッと一息つく、という休日もなかなかオツなものだと思っています。

わたしは写真が上手くありません。いえ、もっと積極的に下手だというべきでしょうか。もうずいぶん長いこと写真を撮っているのに、この腕は全然上がらず。「相変わらず下手だなぁ」という言葉はもう飽き飽きな猫ですが、それでも写真を撮るのは楽しいからなんのかんのでやめられません。

しかし、かつてはストイックだった あたしの写真趣味も既に道楽となって久しく、カメラだのレンズだの、物欲ばかりが先行します。FEを失ってからは次ぎなる愛器、――「アタシカメラ」を求めて結構ぱかぱか買っていたのですが(F2もこの間に手に入れた)、ニコンさんが信じられないことに FEとおなじ追針露出計のFEと同じボディサイズで FEと同じくらいシンプルニコンFM3A を出してくれてから、パタと止まっていました。

その悪い虫も、去年 S3 を手に入れてからウズウズと騒ぎ出しているのでした。今回はレンズ病です。MマウントやLマウントのレンズは面白そうなものがたくさんあって、いろんなblogを読む度に欲しくて欲しくてしょうがなくなってくるのですが、幸いS3はSマウント機、付かないモノはしょうがないなので、なんとかハドメが掛かっています。凄いゾS3! ありがとう S3!

・・・とはいえ、決して猫の精神力が強くて踏みとどまっているわけではなく、つまりボディもレンズも併せて買ってしまいたい衝動を抱えつつも値段で躊躇しているだけなので、いつ大散財をするかわかったものではありません。ふと気を抜くと「ボディはツアイスイコンがいいなぁ〜、でも等倍ファインダーで両目を開けて撮るの好きだから ベッサ R3Aもいいかな〜」とか「やっぱりPlanar T* 2/50 ZMかなぁ?、でもでも NOKTON classic 40mm F1.4 も粋よね」なんて。BESSA は5万円で頑張ればおつりが来ちゃうし、ツアイスZMレンズも手が十分届く値段だし、コシナ参入後のレンジファインダー市場は、リーズナブルで危険です。――う〜ん、次も勝てるといいなぁ。