人類は衰退しました

人類は衰退しました (ガガガ文庫)

創刊されたばっかの最強ロボ軍団を連想させる ガガガ文庫です。タイトルにひかれて購入です。

世界観は人類が衰退して、地球の主役が妖精さんに移った近未来のお話です。といってもフランクじゃないです。体調10cmのちっちゃいの。なんかもー、ゆるゆるな小説で和みます。

主人公（そういえば名前ないですね）は可愛いようでなかなか毒のある女の子で、一言で言えば良い性格をしています。その一人称で進むのですが、毒の塩梅が絶妙で、決して表に出ることはなく、かといって気にならない訳でもなく、可愛いと思える瀬戸際の線をゆらゆらと行く様に癒されます。

内容ははっきり言ってありません。ユーモアはありありですが、決して吹き出すわけでもなく、それどころかニヤニヤするわけでもないのですが。そう書くと滑ってそうですが、面白いです。なんというか落ち着きます。笑いが可愛い風で、しっかり毒があるのがミソです。ミソと言っても隠し味って感じではないですが。

猫的には気に入りました。内容がないので続きが気になったりはしないのですが。でも次回作があったら買いたいと思います。

最後に。

後書きをよみました。タイトルについて。

・タイトルについて

「さおだけ屋ってなんで潰れないんですかね？　メソッド」に基づく、内容とはそんな関係ないんだけど売れそうなタイトル作りを目指しました。

やられました。ガックリです。作者の田中ロミオさんは、きっと結構性悪に違いないと私の中で認定されました。負けは認めない主義なので、次回は勝とうと思います。