戦う司書と荒縄の姫君

戦う司書と荒縄の姫君 (スーパーダッシュ文庫)

戦う司書と荒縄の姫君 (スーパーダッシュ文庫)

予想外の展開。そして物語のターニングポイント(というか第一部完)です。コリオとシロンの物語の次は、ノロティの物語だったのか。雷の愚者から積み上げられた物語が終わります。

本巻は、わずか十数ページで既に「終わってしまっている」ため、読中のテンションアップはあまり有りません。しかし終わってしまった物語を追跡し、そこに想いを寄せるのが、終わってしまった物語から紡がれる続きがどのように繋がっていくのかこそ本巻の醍醐味です。

本のある世界の重みを感じます。死して紡がれる人の物語よ。



(ネタバレが怖くてなにもかけないですよ。)