行く人去る人

職場の同僚が辞めていきました。私の blog に何度か登場する同僚さんです。

彼は私みたいな ワナビじゃなくって、ちゃんとしたプログラマで、「並列プログラミングを楽しみたいからってPS3買いたいんだれど、TVって持ってないんですよね。なんか良いモニタ知ってます?」とか「その読んでる本(Programing Erlang)、今月訳本がでるよ」「まじで!?orz」みたいな日常会話は、Webではよく見るけれど、リアルであると、ちょっと感動。

(そんな彼のPS3で並列プログラミングを楽しむ日記→並列メモ?)


彼が居る職場はなかなか愉しくって、業務の内容に関わらず愉しい職場になりました。そんな感謝の気持ちを込めて こんな 漆塗りトラックボールを送ってみたり。


グライダーのマークは当然の茶目っ気です。そういえば、ライフゲームと言えば、彼には以前こんな本を貸してたり。


ライフゲイムの宇宙

ライフゲイムの宇宙


これを貸して読んでくれる同僚なんて、得難いよね。惜しい人をなくしたです。


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彼が会社を辞めた理由は、プログラマのままで居させてくれないこと、会社がプログラマの価値を計ることが出来ないことです。この1年間、結局彼は スケジュール管理と 顧客との仕様の折衝とそのドキュメント作成しかさせてもらえなかったけれど、それは彼のやりたいこととは違ったし、単に「やりたいことと違う」だけなのに、「いつまでもプログラマなんて低級職をするな」となってしまう会社に絶望した!という良くある理由。

プログラマはピンキリが激しいです。でもそのピンとキリを会社が上手く評価できない――だったらまだ許せるのですが、評価できないところか、PG(気持ち悪い略語)は SE*1の見習いで、せいぜい準新人までのお仕事(つまりピンはみんなSEで、プログラマはキリしかない)・・・という認識をしているのではさすがに辛抱なりません。

彼は、上司が「この会社は技術力が低い」という事実を最後まで理解してくれなかった――なぁんて嘆いていました。深い。


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それにしても送別会で、いろんなひと置いてけぼりで「これからはπ計算です」なんてスピーチしちゃうのは、どうかとおもうぞ、あたしは(w

この業界は狭いから、きっと何処かでまた合うと思います(LLイベントとかでバッタリ会いそう w)。そのときにはまた私の知らない面白い話を聞かせてくれたらいいなぁ。Happy Hacking!

*1:SEって幻の職種だと思います。Wikipediaの「システムエンジニア」のページって日本語版しかないですし