灼眼のシャナ X

シャナは実は、2月に鯖に当たって寝込んだときに一気読みを終えていたのです。

灼眼のシャナ〈10〉 (電撃文庫)

灼眼のシャナ〈10〉 (電撃文庫)

5の倍数は番外編です。先代のお話。この X は特に外伝度が高く、これだけでコミカライズがされているというそうとうの代物。非常に読み応えが在ります。

マティルダヴィルヘルミナ、メリヒム。そして都食い。これまで断片で語られてきた過去が物語として姿を表す興奮は、本巻が本編を喰ってしまうような質なので、かなりゾゾゾ、と来ます。

いろいろネタバレさせて語りたくなってしまう、そういうお話なのですが、ここはグッとこらえて。ただ、この切なさ、やるせなさは非常です。答えの出ない現実に憤りを感じられれば、これからの本編にぐっと引き込まれようという物。外伝を本編に連ねて連番配置するのは意味がある、ということです。

しかし螺旋の風琴、前回登場時とイメージが違いすぎて名前は聞き覚えが在るのにまったく意識検索にひっかかりませんでしたよ。