飲み込ませる説明と理解させる説明

DP1 でにわかに注目を浴びている FOVEON X3 センサの垂直色分離方式ですが、その説明に

SIGMA DP1 : スペシャルコンテンツ

な図をよく見るのだけれど、これは本当にわかりやすいのでしょうか?

Wikipedia(英語版)にある

Foveon X3 sensor - Wikipedia

な図の方が全然わかりやすく感じるのです。



上の図はただ「あー、縦に並んでるのか」と飲み込むだけの図で、説明になっていない。それに 最上層からブルーのみが取れるって訳じゃないのでそこが嘘にもなってしまっていて、仕組みを理解しようとすると躓いてしまいます。仕組みがわからないから自分でその説明の正しさを検証できない(納得できない)図だと思います。

でも下の図なら、「全部入りの光」「青側が吸収されちゃった光」「緑までもが吸収されちゃった光」があれば、色を分離するための情報が揃う!・・って仕組みはわかります。「ん?んんんー???」てなっちゃう人も、一言「朝方や夕方の光が赤っぽくなるのとのと同じ原理で色を分離するんだよ」とフォローすればピンときます。子供だってこれで一発♪むしろコッチじゃないと子供はダメで、上の図だと「なんでー?どうしてー?」連鎖が止まらないです(^^;



で、こういう(ある意味)嘘で(少なくとも子供には)わかりにくい説明を、わざわざメーカが用意して多くのメディアがそのまま流用しているのは、この製品のターゲットには 上の説明の方がわかりやすいということになるのだとおもいます。

というのも大人は 疑問に思わないでそのまま飲み込むことを習慣づけられてしまっているので上の図でも気持ち悪さを感じない人が多いのですし、全てが正しい情報だとしたら飲み込んじゃった方が早いから。納得しないでも「わかった」と思えてしまうのは大人の特技なのかも。飲み込む為の説明ならば、上のほうが遙かに飲み込んでもらいたいモノが飲み込んでもらえる、良い説明ということになります。


でもねー。これが今の学校教育のたまものだとすると、今の教育は洗脳なのかもねー、とちょっと教育陰謀論的電波発言をしてみたり。助けて!パパートせんせ!!