キヤノンも垂直色分離イメージャ?
売れてる理由がそこにある - BCN+R さんより、
聞くところによるとキヤノンなども、1画素でRGBすべての色を取り込める、多層構造の撮像素子の開発を進めているという。
うわっ、ありそう。今年はフォトキナがありますし、そこで D3 への巻き返しかなぁ、と思います。あやうし!ニコン!!
ちなみに Foveon X3 というセンサは、波長による吸光率の差を利用して色分離を図る垂直分離方式のイメージャです。
このイメージャは画素数に対する解像感の高さが特徴で、たとえば DP1 や SD14に搭載されているセンサは 画素数 460万に過ぎないのですが、通常のイメージャ(モノクロセンサ + カラーフィルタ + ベイヤ配列 + ローパスフィルタ)な イメージャ の1000万画素超級のモノ並の解像感があります。特にローパスフィルタ無しが効くのかしら?*1データサイズはちっちゃいわ、解像感は高いわでかなりお得な感じです。
詳しくは SIGMA SD14レビュー -電塾 さんをご参照くださいまし。
が・・、垂直分離作戦は「R+G+B」「R+G」「R」の三つの輝度値から色情報を作り出すので、素人考えですが、補色系CCD がいろいろ大変だったのと同じ大変さが想像されます(DP1の処理が遅いのもわかろうというモノ)。また、460万画素というと画素ピッチが広そうなので高感度特性がよさそうに感じますが、DP1 は 全然ダメダメだそうです。というわけで、一方的に優れた方式と言うほどではないみたい。
でも技術でねじ伏せられそうな要素なのでキヤノンのパワーが垂直色分離式イメージャに向かえば、あっという間に解決しそうです。