王様の耳はロバの耳

秋葉原の通り魔事件について。

あの事件の直後、いろんな人から連絡が来ました。「巻き込まれてないよね?」「無事だよね?」――そんなにあたしゃアキバに徘徊してそうなイメージなのか...orz と、一瞬不謹慎にもくずおれたのですが、わたし自身も「あの人は大丈夫だったかしら」と思う人がかなりいます。秋葉原は「アノ人が行っていてもおかしくない」についてのかなりのワイルドカードな土地で、だから日常にしみこんでくるのが怖い事件でした。

――と、それだけだったら、この事件に関して思ったことはギュッと心の中にしまっておくつもりだったのですが、もう一つだけ気になることが有りました。


http://d.hatena.ne.jp/hashigotan/20080613/p1

犯行予告や自殺予告を拾い上げて、押しかける。善意の仕組みだけれど、そういうのを Web でされると、辛いのです。まるっきり 王様の耳はロバの耳。叫びたいよね、ネットの井戸の底にでも。

これは自殺の話で、もちろん自殺と他殺は違うし、テロの予告は万が一を放置して良い性質のモノではありません。ただ、そうは区別して運用してもらえないと思います。うっかり「死にたい」とか「世の中全部が憎い、殺したいとか」書いた日には面倒なことになるとなれば、「ネットにうかつな事かくと官憲がくるぞ」ということになれば、事実上の言論を押さえる場として機能してしまいます。

はき出して胸の内を楽にしたい人たちの支えを奪ってしまうことになるかもしれない。

俺は今後、ネット上で弱音を吐くなということか?それってむしろ逆効果じゃないか。

なので、

犯行予告収集サイト「予告.in」公開 「0億円、2時間で作った」 - ITmedia NEWS

に対して

予告できる掲示板つくりました! - ぼくはまちちゃん!

を返したはまちちゃんはすっごく偉いと思いました。



私の大切な友人にも鬱で苦しんでいる人はいて、鬱でblogを持っている人はたくさんいます。だからかしら、はまちちゃんが凄く格好良く見えちゃったのです。はふー。