福島旅行に行ってきました(二日目)

おはようございます。

さてさて二日目。朝起きて早速温泉につかった後(朝風呂サイコー!)、今日の予定を話し合います。

わたしの提案は「朝ご飯食べて、プリキュアみてから観光に行こう!」です。・・・というわけで、8:30にお部屋に戻ってこれるように食堂へ。

あら、朝食はバイキングなのですね。なんだか花咲くいろは のエピソードを思い出します。・・・とか話ながら食堂に入ったら、なんと順番待ち。仕方が無いので一度自室にもどって待つことに。うう、わたしのプリキュアが〜。

てな感じで 8:30頃朝食開始

いろいろ種類豊富にとってきてしまうのは、食いしん坊の性とというもの。取り皿に取らせていただいた食べ物はスタッフがおいしくいただきました。


というわけで、観光に。まずは大内宿へ、れっつらごー! です。

大内宿

そんなこんなで本日のドライブ開始。本日はアニソン付きのご機嫌ドライブと相成ります。

途中、Piyoちと「芦ノ牧温泉もいいよね〜、温泉の梯子もいいよね〜」などと言いながら一路大内宿へ。おおきなダムがあったり、川沿いのくねったなんだかとっても山道な感じの道をぐいぐい進むと、やってきました大内宿。嫌が追うにも盛り上がる「ヒグラシの鳴く頃に・解」のオープニング!(全然違う所ですけど、ね)


そんなこんなで大内宿到着!

村の中央を貫いた一本道と藁葺きの古民家が連なるなんとも味わいのある感じ。

村の奥のちょっとした高台の望むと、全貌が見渡せます。

藁葺きの古民家が昔の姿を保っている・・・わけなのですが、そのほとんどすべてがお土産物やさんというのはちょっと凄い光景です。




ただ・・・もうすぐ5月だというのにえらく寒くって、

こんな風に雪が全然残ってるんです。もう、手袋持ってこなかったのを後悔したくらい。ですので、

な風に、夏でしたら是非飲みたかった村の用水溝で冷やしたラムネも、とてもじゃないけど手が出せませんでした。うう、食いしん坊敗北。

いい加減 体も冷え切ってきましたし、お腹も空きました。大内宿といえば、ネギそばです。ネギそばを食べましょう。

ネギそばはこのネギを箸代わりに、また、薬味としてかじりながらチュルチュル食べるスタイルのおそばです。

この写真を撮りながら Piyoちと二人、「ねんどろいど初音ミクを持ってくるんだった」と激しく後悔。そう、ネギがあるのにミクがないのです。この写真には決定的にミクが足りない!

なんたる失態。一生の不覚です。若さ故の過ちです。


* * *


そんなことを悔やみながらもあっという間に完食です。ごちそうさまでした。


ふひー。お腹も膨れましたし、せっかくですのでここの空間線量を測ってみます。ていうか、昨日は途中から観光に夢中で 線量計のことすっかり忘れていました。


注意: 旅行の与太の一つなので、何回か計測して平均をとるとか、場所を少し変えて測ってみるとか、全くしてません。信頼性なぞまるでありませんのでご注意を。またエアカウンターS は公称誤差±20% です。

年換算で0.6mSv。値の絶対値自体当てになるかは怪しいですが、仮に正しいとして、まぁ原発事故がなくてもこんなもんだろうという値。「『フクシマには人が住めない』とか言われているが、このフクシマは福島と違うフクシマのようだったらしい」なんてセリフが頭に浮かんじゃったり。

あやしい測定器で一カ所一回しか測っていない値でコメントを書くのは、与太です。


* * *


最後はお土産を買って完了です。

そば粉、染み大根、かえるの置物(妹向け: アニタばりにかえる君が好きなのです)などなど順調に買出し。

最後に村の入り口近くのお店で 凍み豆腐を買ったときのエピソード。店番のおじいさんに「すみませ〜ん」と話しかけたのですが、目の前から話しかけたのになかなか気がついてもらえませんでした。

で、ようやくわたしに気がついたおじいさん曰く、「年をとると目が見えなくなるんじゃない、心が見えなくなるんだ」というお話。なるほど、含蓄あふれるお話です。

とんだところでジェダイマスターにお会いしてしまいましたり。

会津若松 鶴ヶ城

さてさて、大内宿を堪能しましたので、一度会津市内に戻って、鶴ヶ城へ向かいます。桜の名所でもあるのですが、なんか「冬!」って感じの寒さの前に桜はまだ咲いておりません。

というわけで、アートフィルタパワーで捏造です。


この鶴ヶ城、中は博物館になっていて、城っぽいのは外見だけ・・といった感じです。いろいろ面白い展示で満載なのですが、残念ながら写真撮影禁止。もったいない。

でも天守閣は展望台になっていてそこからは写真撮影 OK なので、いろいろ撮って参りました。


なんというミニチュア風三昧。お花見とか始まって人がいっぱいいたら、もっともっと楽しそうです。

・・・が、ここは風がとっても強くって、死ぬほど寒い。鼻水ダラダラ、手は悴んで、しか風の勢いで体がぐいぐいおされます。落っこちないか本当に怖かったです。はふー、じっくり腰を据えて取るのは無理!

いけるとこまで

さて、福島の西っかわの観光ノルマも終えましたので(旅行前は「喜多方ラーメン食べよう」とか話していたけど、全然お腹空いていなかったのでパスしました。うぅ、年かも)、次どこ行きたい?・・・と聞かれたので、うーん、そうですね。原発に近寄ってみたいかな?

不謹慎なので躊躇していたのだけれども、やっぱり立ち入り禁止区域の一歩手前が今どんな感じなのかは正直なところ興味があります。それでは、いわきから6号線でいけるだけ北上してみようということに。

常磐自動車道は、本当にほかの車がほとんどいなくって貸し切り状態(途中で通行止めですから当然です)。でも高速を降りてからはそこそこ車が走っていて、途中の民宿の駐車場は込み込みです。(でもガソリンスタンドは軒並みしまってるのが不思議)

それにしても、わたしたちが訪ねたこの時期、ここいら一体は本当に桜が見事な満開で、原発周辺の立ち入り禁止区域もさぞ見事なんだろうね、とか話したり。

途中、広野町に入ったあたりで、いったんコンビニ(ヤマザキショップ)に寄ってみたり。

お店の人に聞いたら、ここからもう少し先に行けるみたいなのですが、とりあえずこの近辺で 線量を測ってみます。

注意: 旅行の与太の一つなので、何回か計測して平均をとるとか、場所を少し変えて測ってみるとか、全くしてません。信頼性なぞまるでありませんのでご注意を。またエアカウンターS は公称誤差±20% です。

0.61μSv/h。年換算で 5.3mSv。これまでの2回と違い、原発事故が確かにあったことを印象づける結果に。

うーん、正直このカウンター、単なるおもちゃなんじゃない?と疑っていたのですが、絶対値はさておき相対的にそれっぽく動いてる風。その絶対値も広野町 空間線量調査結果と比べると、誤差±20% を考えればそれなりにいい線行ってるのかも(ただし、わたしのはかり方はいい加減ですし、そもそも測定値は場所がちょっと違えば値は結構変わるものなので、「そんな気がする」程度の話)。

とはいえ 仮にこの値が正しいとしても、健康にとって危ない値とは個人的には思いません*1。・・・が、素人が与太を切るのもどうだろう、とも思ってしまいます。

いわきからたったこれだけでこんなに変わってしまうことや、この値自体に立ち入り禁止区域の線引きはそれなりに妥当なのだね、と思ったりとか、そんな感想です。


* * *


さてさて、ならはの道の駅までいって引き返そうか、とかとかそんな感じでもうすこしだけ進んでみることに。

ところが進んでいくとカーナビにこんな表示が。

カーナビ凄い!なるほど あの Jヴィレッジが検問所になってるのですね。ということでわたしたちはここでUターン。

なんかいっぱい車が通り抜けていくので、きっと復興のお仕事の人たちが頑張っているのでしょう。


* * *


さて、もう日が暮れてきましたし、明日も仕事です。帰路につきますよ。高速に上がる前にガソリンを入れようとスタンドを探しながら海岸沿いの道を走ったのですが、やはり津波の後は残っているものですね。

瓦礫なんぞはほとんど無いけど、壁が新しく塗り直されていたり、塗り直されていない家は壁に 2階の床くらいの高さに浸水した跡が残ってたり。



(これが津波の跡なのかはちょっと疑問。余震のせいかも)

統括: 福島ってすっごく広い!

総走行距離900kmオーバー!なんだかずっと走りっぱなし(しかも高速)だったけれど、いろいろ楽しかった旅行です。福島って観光名所がいっぱいあって、旅行しがいのある県だとしみじみ。ていうか福島マジ広すぎです。東京・埼玉・群馬をあわせたくらいの広さなのかな。その広さは本当に印象的でした。

そしてもうひとつ印象的だったのは、県内で目にした「がんばろう(がんばっぺ)、○○」。

首都圏で目にするのと違い、ほとんどが「がんばっぺ いわき」とか「がんばろう広野町」「がんばっぺ会津」みたいな感じ。だいたい市町村別でした。

言われてみれば、おなじ大地震が根っこのトリガだとはいえ、抱える問題は地域で様々。地震津波原発被害?そして風評被害?だから、共通する問題を共に抱える「当事者同士」としてそのくらいの範囲が適切なのかな?と思いました。

そういうことから逆にあまりに広すぎる「頑張ろう」は、「自分も当事者にまぜて」という、そんないやらしさも確かに否定できないな、と思ってしまったのでした。

もう一つ思ったのは、あの原発の名前が「福島第一原発」だったことの不幸。たまたま原発の名前が県名と一緒だったので、あの広大な福島が全部一つのエリアのように思えてしまう。でも、行ってみれば全然そんなことは無くって、福島とひとくくりにしてしまうことがなんとも呆れるくらい どんぶり なのかとしみじみ実感させます。


――とまあ、まじめな顔して震災を語るなんて、悪い癖よね。わたしは観光として福島を満喫してきただけ。記念にエアカウンターSを買ってみたり、最後にスケベ心をだしてJヴィレッジに足を伸ばしちゃったりしたけれど、そういうのを別にすれば、ほんと単なる観光旅行(ほんと、ベタな観光地しか行ってません)。

平らに馴らしている最中の高速道路が目に付いたり、そんな目の端に止まってしまうモノは少しあるけれど、(住民でない)単なる観光旅行者からは、基本的には震災ほどんど関係なしだったなぁ、と感じます。不謹慎な物言いをすれば、首都圏で「フクシマ危ない」的なネタが飛び交って及び腰になりがちな今は、やっぱり観光のチャンスだよねって思ったり。

多分、カタカナのフクシマってみんなの心の中にだけあるのです。そもそも「フクシマ」の指す範囲がどれくらいだかもまったく不明ですが、すくなくとも「福島県」のことではあり得ないなって思いました。だって、現実で遊びに行ける福島とはびっくりするぐらい乖離してたんだもん。

*1:ブラジルのガラパリだと平均で外部被曝(空間線量)+内部被曝が10mSv/年の自然放射線を浴びるそうな2 世界の高自然放射線地域ですとか、放射線業務従事者の線量等量限度(普通は50mSv/年まで、妊婦さんは妊娠と診断されてから出産までのトータルで10mSv (これらは自然放射線とは別枠での被爆量)まで) とかから