うちのメイドは不定形

こちらはど真ん中ストレートのラノベです。ある日突然、主人公のもとにメイドがやってきて...という王道展開、そして同級生のツンデレツインテールが絡んできたり。心配しなくても大丈夫、バッチリですよっ!(何が?)

さて、そんな本作が今回のクトゥルフづくしに含まれる理由ですが、

「申し遅れました。私たちの名前は、人間さんの発生期間に合わせた発音で<テケリ・リ・テケ・テケ・リ・ル・リ・テケリ・テケ・リ・ラ・ル・ラ・テケリ・テケ・テケリ・リ・ル・ラ・リ・テケリ・リ>と申します。

はいはい、ショゴスショゴス


うちのメイドは不定形 (スマッシュ文庫)

うちのメイドは不定形 (スマッシュ文庫)


というわけでこちらも一応「クトゥルフもの」にカテゴライズされます。ショゴスメイド化は異形の美少女化という意味で「ニャル子さん」のようにお思えますが、いあいあ、ショゴスは過去にも マリリン・モンローの姿で街を歩いた前科もあって、意外に王道であったりもします。そこら辺は邪神すべからく萌え化系のニャル子さんと違い、クトゥルフもの一葉になるような作品に仕上がっているわけです。・・・いかんせん恐怖はおろか、禍々しさも、冒険もないので、そこは全然強みじゃないですけどね。(^^;

辛辣なことを言ってしまうと、よくある押しかけハーレムものであり、クトゥルフを絡ませる必然はどこにもなかったりするのですが、まぁ、テケリさんがとてもとても可愛いのでよしとします。後半はツンデレツインテールも大暴走し、ますます ハーレムものの王道を行く本作です。

続編も刊行はされているのですが、まだ電書化されていません。本作はまだまだ顔見せプロローグという感じです。早く続きが読みたいですね。