Smalltalkを始めた切っ掛け

と言うわけで関連話題。(だである調は難しいね〜)

私が今 Smalltalk をこよなく愛しているのは sumimさんのドキュメントに負うところが大きいのですが、Smalltalkを始めた切っ掛けは、マーチン・ファウラーさんのUMLモデリングのエッセンス 第二版です。当時 OOP って何だ?? という泥沼に陥っていた私は、手当たり次第 OOP 関連の本を読んで勉強していたのですが、そのなかで ファウラーさんが Smalltalk にちょっとだけ言及してたコラムにひかれて、Squeak を使ってみたのが事の始まりでした。(で、それについて Web で調べていくうちに、「sumimさん空間」に迷い込んでいた、とw)

この UMLモデリングのエッセンス は、本当に良い本なので、そのうちこのblogでも言及したいと思っていますが、今回は脇道にそれちゃうのでおいといて、「ホントに良い本だな〜」と思った本で著者が「よい」と言っていたというのと、試しに触ってみたSqueakという環境の衝撃が、私がSmalltalkに填っていく第一撃だったことは間違いありません。

思えばこのセットで出会えたのは本当に幸運でした。OOPについて理解することが目的だったから、「日常の自動化によりよい普及した言語」という誘惑にはじめから気が付かなかったし、Squeakがランチャーや統合開発環境のフリをしないある意味純粋なSmalltalk*1だったというのは、オブジェクトワールドを目の前に手に取れるようにしてくれるという意味で、本当に素晴らしいかったです。OOPについて「言っていることはわかるんだけど、具体的感覚的につかめない」と苦しんでいるプログラマは、Squeak で遊んでみるのが本当に良く効くとおもいます。

ちなみに、現在ファウラーさんはRubyに傾倒しているのですから、私がPythonSmalltalk を使っている現状はホントにご縁の賜だったと思います。

ただ、誤解を防ぐため蛇足ながら申し上げますと、きっかけはともかく、Smalltalk が素晴らしく私がそれを好ましく思うことは動かしがたい事実なのです。

*1:こんな辺境のblogを読んで下さっている方には釈迦に説法だと思いますが、環境としてのSmalltalkについて興味を持たれた方は id:sumimさんの数々のドキュメントを是非。