ボール式マウスは本当は「トラックボールを逆さにしたようなマウス」

ボール式マウスが全盛期のころは「トラックボールはボール式マウスを逆さにしたような構造」と言われていましたが、これは本当は逆だという話 & 所在を忘れてしまった文献を教えてくださいのお願い(^^;


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マウスの発明者はダグラス・エンゲルバート(Douglas Carl Engelbart)ですが、このときのマウスは直交する円盤が二つ底面に顔を出した構造でした。つまりロータリーエンコーダの円盤がそのまま設置してるような構造だったわけです。

写真:http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/1016/logi211.jpg


初のGUI OSである Smalltalk が動いた ワークステーション(?) Alto にもこのエンゲルバートのマウスが踏襲されました。Alto のマウスも初期は 円盤二つのタイプだったのですが、後にボールを介してロータリエンコーダを動かすボール式マウスに改良されます。

写真:http://www.digibarn.com/collections/devices/alto-mouse/


マウスの発明自体は 1968年ですが、ボール式マウスの発明は、英語版 Wikipedia によれば 1972年、ビル・イングリッシュ(Bill English) の手によるものだそうです。トラックボールの最初の出荷は トラックボールファン!さんによれば 1966年だそうで、出現順では 「トラックボールを逆さにしたようなマウス」なのは確実です。

しかしそれだけではなく、もっと決定的かつ面白いものとして、ボール式マウスを「トラックボールのような構造」と説明していた文献があったと記憶していたのですが、その肝心の出典を忘れてしまいました。

誰かご存じの方、ご一報を・・・ m(_ _)m