コミケット2日目

コミケット2日目。女の子デーです。晴海時代からコミケットの天候を支えてきたお天気エスパーですが、有明になってからその神通力の出し惜しみ(または存在否定説)が取り立たされている昨今です。しかしどうやらやっぱり実在するようで、しかもかなりのフェミニストの様子。昨日はあんなに扱ったのに、今日は開場待ちのあいだずっと曇っていて、涼しくてすごしやすいしお肌にもやさしい。はぁぁん、待つのが凄い楽です、今日。

写真でみるとムチャクチャ憂鬱そうな雰囲気ですが、実際の気分はすっごいルンルンです。たすかるぅ〜、なんかツイてる!って感じです。

さて、お天気ネタでつかみもOK。コミケレポート開始です。

ルートを捜せ!

年々込む始発 TWRに危機感を覚える猫ですが、今日は女の子デーなので少し空いているはずですし、回るところも少ないので、ちょっとお試しで開通したばかりのルート、

[JR有楽町駅]───[豊洲]───[国際展示場正門前 or 有明]
          東京メトロ   ゆりかもめ
          有楽町線

を試してみました。

降りる駅が二通りなのは、行き先の館によって降り分けるのがよさそうだから。具体的には国際展示場正門前で降りると西に強制的にならばされるので、東に行く場合は手前の有明で降りたほうが吉かな?って感じです(今後のコミケスタッフの誘導戦略次第ですが)。

試してみた結果ですが、それほどの大混乱もなく、ダイヤどおりに会場に到着できました。上々かな? っといったところ。ただ TWR始発より数分早く会場に着くので、このルートが知れ渡ればそれを目当てとした大混雑は間違い無しですね。さらにゆりかもめは輸送力が ちょびっと なので、そうなれば電車待ちで並ばされるかも知れません(それがわかっているので地下鉄から高架のゆりかもめホームまでみんな走る走る。猫にはしんどかったですよ...。まだ知名度が低いので、実は走らなくても乗れたわけですが)。

今後を考えると、TWRですら始発に乗れない混雑になる 3日目に使うにはかなり ギャンブリックかな?

聖地の珈琲 ¥150也

さて、去年のコミケではコミケ土産(クッキー)がビックサイトのお土産売り場でデビューしましたが、今年のコミケでは、コミケ限定缶コーヒーなるものが自販機その他のあらゆるところで売り出されました。後追いおでん缶のノリですね。

ただし、この缶コーヒー、いかにもステレオタイプのアキバオタク像で作られていて、まったくもって成っていません。ぜんぜんコミケっぽくないし、なんといっても絵の女の子の服装がダサい。コミケにきている女の子の擬態服装はもっともっとおしゃれで可愛いのにっ!これだから第三者のオタクビジネスは上っ面だけなんだと小一時間(略)

マニアがニヤリとできないマニア向け製品って、どうにもむなしいものですよ。

いろいろ買いましたよ!

それにしても、人が少なかった2日目です。カタログチェック的に純腐属性の人しか楽しめないような、汎用性のないジャンル配置が仇になったのでは?と猫は見ていますが、涼しいは*1空いてるはで快適なコミケでした。おかげでゆったり館内を巡ることが出来、大江戸ロケットの同人誌を発見できたり(しかも銀次郎×赤井まであったよ)、ばっちりスケジューリングした購入ルート進軍ではなくって、久々に晴海のときのような 目的を決めないコミケットの楽しみ方が出来ました。めずらし。

昨日も書いたとおり、猫の本日一番のねらいはチベくん総受け本です。入場一番に向かったため難なく入手できました(それでも30分くらい並びましたが)。情報ソースは常に両方の立場から、こうしてみるとチベット君もまったくまともじゃないなぁ と言う801ちゃん側の視点は新鮮でしたが、チベ君総受け本としてはちょっといまいち。「となりの801ちゃん」から、もっと凄いのを期待してしまっただけに残念。


といったところで一般の方向けのネタは品切れですので、本日の戦利品ピックアップです。まずは、サークルS.P.P.さんのジュウゴマシマロの続編(2,3巻)です。ジュウゴマシマロは 苺ましまろ の子達が 15才になったらと言う百合漫画で、猫は居たくお気に入りだったのですが、今回偶然続編がかかれていることを知って喜び勇んで購入しました。

もうひとつはサークル unknown.さんの example。はやて×ブレード の猿雉コンビのエピソードを書いた同人誌です。

この本は本当に素晴らしくって、はやて×ブレードの世界観、乗り、空気を余すところ無く再現したオリジナルエピソードになっています。作品への愛と理解にあふれたこういう本こそ同人誌の鏡です。

唐突なバイオレンスがはやて×ブレード ファンの心臓を鷲掴みです。愛ですね〜。

二次創作で元創作者は損したりはしない

二次創作は決して元の作品に対する海賊行為ではなく、その作品に貰ったものを同じ創作という行為でお返しする、ファンレターよりも凄いファンレター、作品への愛があふれ返りこぼれた雫だと私は思っています。

二次創作で困るのは創作者ではありません。もし困るとしたら他人の創作物で儲ける人たちです。だって、二次創作は原作への人気や注目を高目こそすれ減ずるものではないし、自分の作品を倒錯盗作されたならいざ知らず、オマージュされたのであれば、好きって気持ちの塊だから、それはうれしく感じるものです*2

デメリットをこうむりそうな創作物ビジネス業界の方であっても、商業的に二次創作はプラスであることがあり、だから黙認されている状態です。たとえば サークル UGOさんのマリみて布教活動は マリみて本家に注目が集まることに少なくない貢献をしましたし、自分たちが儲けるための人材を輩出してくれる場としての二次創作――現在プロで活躍する作家の多くがかつて(または現在も)二次創作に手を染めそこで育ってきました、としてもメリットがあるはずです。

日本のアニメ・漫画文化の層の厚さは二次創作を行えること(同人文化)が 少なからず支えてきましたが、権利団体の「黙認」より成り立っている、非常に不安定な立場なのは相変わらずです。だから、ドラえもん最終回事件のような不幸なことも実際発生し、同人作家は法律と黙認されている現実の板ばさみに不安を覚えつつ活動しています。

この業界にも 自由なソフトウェア運動/オープンソース運動 のようなムーブメントが起き、良いことが法的にも社会的にも良いことだと認められる日がくるのを、猫はずっと待ち望んでいます。しかし現状は下手に動けば藪をつついて蛇を出してしまう状況で、そういうシビアな状況下でもコミケットを絶えさせること無く続けていった故米沢代表 はやはり偉人だと思うのです。現実、本当に綱渡りだったですし。幕張メッセを追い出されたり、宮崎事件のときは「ここに10万人の宮崎がいます」とか報道されたり...(T△T)




ちょっとまじめで湿っぽい話になりましたが、コミケ2日目の感想を一言まとめますと、腐女子デーのハズなのに終わってみたら百合デーになっていたということです。

*1:8月で唯一真夏日じゃない日になりそうだとか

*2:汚されたと感じることもありそうではありますが(^^;