RMSを見に行きました。

秋葉原でありました、リチャード M. ストールマン講演会に行って参りました。

http://www.fsij.org/index.cgi/wiki/RichardMStallmanTalk

定員は 150名。英語が苦手な私では話の半分も理解できないのが予想される状況ですので、ちょっと悪いかなと思ったのですが、それでもどうしても生RMSを拝みたかったのです。というのも、RMSは私にとってヒーローだからです。


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猫は アメリカ=ジャイアン観を持っていて、あの国のガキ大将ぷりに反感を抱いているごく普通の日本人でした。「自由の国」とのたまうけれど、あの国がうらやましくは思えない――なぁんてことを思っていたのでした。しかし、ストールマンを、FSSを、Copyleft のことを知ってから、アメリカって国が凄い国なんだなぁと、本当に感心しました。

私は同人誌が、コミックマーケットが大好きで、だからその運営が薄氷の上にあって、コミケット運営委員の超人的な努力で成り立っているのを知っています。私が知っているだけで何度コミケットの――二次創作の火が消えそうになったことか。なぜならば、二次創作は法のグレーゾーンにあるからです。(ドラえもん最終回の事件とか本当に薄氷だと感じさせます)

二次創作は断じて悪ではないと思います。むしろ二次創作が創作活動を支えています。一次創作が本物、二次創作はファンのまがい物なんて思われているかも知れないけれど、フツーの人も知っている漫画家だって、かなりの割合で二次創作に手を染めているのです。創作する人なら好きになったらそのパロディを作りたくなる、それの何が悪い!

二次創作どころか自分の好きなものを他の人にも見て貰いたいという再配布(布教活動)だって、悪意で作られているものじゃないでしょう。こんないいものがあるよ、どう?どう? というのは、むしろ善意が原動力ですし、そうやって本家の人気がでることだってよくあることです。(ガンダムだって最初は打ち切りよ!)

しかし自分の心にある正しいことと、法律的に正しいことにギャップがある場合、お目こぼしの中で生きるのが普通だと思っていましたが、ストールマンは正しいことは正しいんだよ、法の中で正しいまま、再配布の自由、改変の自由を訴えます。ガツンとやられた気分でした。そして、ああ、こういう人が生まれ育てて、こういう人が生きていけるアメリカという国、やるじゃん。見損なってたのね。そんなストールマンだから、直接会ってみたかったのです。


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さてさて講演会ですが、案の定、半分以上良く解らないというか。さすがに知っていることがベースなので 今いったい何について話しているかてんで解らないと言うことにはならなかったのですが、じゃあどんなふうに話していたかはよくわからないという、余りに乏しい英語力にガックリな結果に。笑いどころについて行けなかったところもしばしば。一生懸命聞き取ろうとしたのですけれどね〜。orz

「ああ GNU/Linux は 『ぐにゅーりなっくす』じゃなくて『ぐにゅーすらっしゅりなっくす』なのかぁ」とか、そんな下らないことに感心したり・・・もったいない。でも、


ああぁぁ、生St. IGNUcius だぁ。生きてて良かった。はぅぁぅ。

戦利品はこんなの。

大人気でした。BAD Vistaとか、いいでしょ。GNU & LinuxGNU が無駄に強そうだったり。

そして、ストールマンがサインをしてくれるというので本を買ってみたり。

フリーソフトウェアと自由な社会 (日本語版)は既に持っているので英語版を。ハードカバーの立派な本でビックリ。日本語版に比べて断然高級感あるなぁ(値段一緒なのに)。洋書なのにカバーがついていたのもちょっと新鮮。(←無知)


・・・なんか、今日の日記書いてみておもうのは、私ってばただのミーハーだなぁ。orz