Ten years after where will we go.

バーチャロンが面白くてたまらないです。

「昔のゲームのほうが愉しかった」と言うつもりはないのですが、相当やりこんだゲームなのでやっぱり思い入れたっぷりなのがあります。(私にとって)昔のゲームの方が愉しいのは致し方ないところ。

そんな懐かしさを加速したのが、冊子に書かれていた 「ワタリの遺書」ことプロデューサ 亙 重郎さんの信じられないほどのボリュームのエッセイの中の一節

今、私の手元には一冊の冊子がある。「それぞれの真実」と題されたそれは、かつてプレイヤーの方から渡された同人誌である。

本当に懐かしい想いを抱きました。というのも私にとってもこの同人誌は思い出深いものだからです。

この冊子が発行された 1997 年は、まだ WWW が一般のものになっているとは言い難く、アーケードゲームの攻略情報も雑誌、ゲーセンの口コミ くらいでしか入手できないものでした。しかし雑誌の攻略は温く、トッププレイヤの集まるゲーセンに顔を出しているわけでもない私にとって、この同人誌は僥倖で、刷りきれるほど読んでバーチャロンをプレイしたものです。

今、PS2版のバーチャロンをこの本を読みながらプレイしています。私はテムジン使いだったので、AKIさんの記事を何度も何度も読みました。「派手に、流れるように、かっこよく、そして勝つ」という AKI流には激しく憧れたものです。もはやゲーマでなくなった私には、かつてのようにテムジンを操れないのですが、懐かしいワザや操作技術、「心得」を思い出す度、昔の興奮と情熱がよみがえります。なんか、あっという間に勘が取り戻せてしまったような。昨日まで楽しめてたCPU対戦が温い・・・。文書化って重要ですねー。

バーチャロンというゲームは、バグ技に恵まれたゲームでした。3年を超える超ロングランは、同種ゲームが存在しないニッチ故というのも確かにありましたが、新しい「技」や戦術が発見される度にゲームバランスが入れ替わるという、バーチャロンのゲーム性にもありました。ほぼ3ヶ月毎に状況が変わっていたと記憶しています、それは3Dアクション詰め将棋 の面目躍如でした。

あのころは社会人になってゲームも出来なる人生なんて...と思っていたのですが、あれあれ、時の流れは速いモンですね。