空前絶後
「さちの世界〜」は 小学館ライトノベル期待賞 受賞作なのです。で、まるでよくわからなかった内容に、ちらっと「処女作だからかな?」と不埒な事を考えてしまいました。で、不埒な事ついでに「ああ、処女作が抜群に面白かったのがあったにゃー」と連想ゲームで読み返し。
- 作者: ろくごまるに,九月姫
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 1994/01
- メディア: 文庫
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なにもかもハイレベルな本作、ホントにコレ、デビュー作?・・・って出来なのですが、この作者がファンタジア小説対象を受賞出来ずに(落とすのに忍びなく)審査員特別賞、というのだから、14年前の小説界の萎みっぷりは深刻だったのかもしれない、とか勝手な事思ってみたり(裏付けなし)。
話の展開も、キャラクターも、そして調理魔導というアイデアも抜群の本作は、今時のラノベで言えば2作分のエピソードがつまっていてとってもお得。特に 話の展開のさせ方が絶妙で、よくよく考えればすっごいご都合主義なのにも関わらず、それが必然であったかのようにおもえてしまう。凄いでしょ。
と言うわけで猫的には大変おすすめです。機会があれば是非。