嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 4, 5

これは、4の上下巻としてタイトル付けして欲しかったです。単巻完結しない初のみーまーです。

並べると表紙がいちおうつながってるにゃ!

いや、おもしろい。本当におもしろいなー、と思うのです。御園のまーちゃんは今回ほとんどリタイヤしてるのですが、こんだけ面白いとまーちゃんはいらない子と思ったり。嘘だけど。

狂人ばっかりのこのシリーズ、探偵役もヒロインも日常の登場人物もみんな狂っているのでとても気持ち悪いのがこのシリーズの売りなのですが、おもえば人を殺すなんて一時的な狂人かいつも狂人かしかいないわけで、必然があってリアルだ、と思わなくもないです。が、今回リタイヤまーちゃんの変わりに代打ヒロインとなった ゆずゆずは、実は普通の人だったわけで、スイカに塩を掛けるがごとく、このシリーズの狂いっぷりがおいしくかんじますなー、と思うわけです。

推理ものとして愉しむには、やけに狂った部分の描写が長い本作に敬意を表して。多分推理と狂気の主従は逆で、ロボットもののロボットはパセリなのだけれどとても美味しくなくちゃいけないのと同じように、推理を美味しゅう頂きましたとさ。

というわけで、シリーズで一番お勧めになりそう。