Nikon D90 で映像作品を作りたいとワクワクしてしまう

ニコンが面白すぎると思います。

D40 という画素数を抑えて別の物を取るアプローチから、新製品で見せてくれる世界が楽しいニコン。ユーザの欲しい物のその先を提案しちゃう最近のニコンは、ちょっと Apple みたいになってきました。

で、D90。動画撮影機能をデジタル一眼に載せてきました。最初「なんで?なんでも機能乗せればいいってもんじゃないよっ!」と、思ってしまいました。でも違うんですね。D90 の動画機能は、ビデオを撮る機能じゃないんです。映画を撮る機能なんです。――というニコンの提案を見て、感動してしまいました。


サンプル動画を見てください。

普通のホームビデオじゃあり得ない贅沢な撮像素子を使ったムービー。浅い被写界深度。選び放題のレンズ。動画撮影時には オートフォーカスは使えないのですが、正直、創作のためのビデオは MF でいいんです。

実は D90 の動画機能は ライブビュー機能 を応用しています。ライブビューってつまり動画じゃん、なら記録してやれってもの。本来必要としているハードウェアにアイデアのスパイスを足しただけのもので、別に凄い技術でもないし、本質であるスチルカメラをないがしろにしたり、抱き合わせコストを強いることありません。

そんな本末転倒にならない一線にとどまりつつ(ここがエライ!)、新しい作品作りを提案するニコン。そうだ、ニコンは創作の道具を作るメーカーだった。そう、あたしはカメラを握るとき、記録してるんじゃなくって画を描いているんだ。*1ならっ・・・・。



そして今の世界にはYoutubeだってニコニコ動画だってあるんだから!

*1:なんで日本語では「写真」というのだろう。photograph で「光画」のほうがいいと思うのですけどね〜。