華氏451度

実は、図書館戦争の「予言書」の回を受けて読み始めたのですが、半分くらい読んだところでずっと放置していました。・・・だって読みにくいんだもん。

華氏451度 (ハヤカワ文庫 NV 106)

華氏451度 (ハヤカワ文庫 NV 106)

あんまり面白くなかったな〜、というのが正直な感想です。というのも世界観があまりにも「ありえない」ので、そこに没頭できないのが大きいかなぁ。ただ、フレーズとして心には響くものが多いです。

華氏451度の世界での表現の自由のなさは、自主規制の行き着く先の世界で、どんなマイノリティも不快にならないようにと規制が進めば、つまるところものを考えてはいけない、と言うことになります。

ところで、どの社会でも、少数派の存在は避けられない。おれたちの文明社会でもおなじことでおなじことで、人口がふえればふえるほど、この問題が重要になってくる。いくら少数だからって、かれらの感情を害することはまちがいのタネだ。

そしてファイヤーマンは消防士から焚書係になりました。あとTVの有害さについてとうとうと。こちらはもう現実の物になっていますにゃー。

とか、テーマについて連想でモノを書くには良い題材なのですが、全然書評にできないのは、本書が既に古典だからなのかなぁ。