384,403km -あなたを月にさらったら

Amazon にやたら薦められるので買ってみました。バリバリの百合ものです。

384,403km―あなたを月にさらったら (ティアラ文庫)

384,403km―あなたを月にさらったら (ティアラ文庫)

というか、この本電車の中で読んでいたのですが、完全に官能小説で・・・。しかもそういうシーンの挿絵も抱負という。百合は百合でも百合姫じゃなくって百合姫ワイルドローズです。

続きがすごーく気になるのですが、とてもこんな場所では読めないというジレンマに苦しみました。えうえう、帯には「新・乙女系ノベル」とか書いてあるし、フツーの少女小説だとおもったよぉ。(って、今はてなのdetailみて初めて気付いたけれど、フランス書院じゃないですか、これ)

で、感想はと言うと、面白かったです。外連味あふれる演出と舞台、魅力的なキャラクターたち。わくわくです、どきどきです。けれど、けれど。

このわくわくどきどきを、この小説は裏切るのです。ここまでの舞台を用意して、魅力的なキャラクターを立ち上げ、踊らせ、描き出し、そうして煌びやかに飾り付けながらも、ぜーーーんぶ、捨てちゃう。主人公たちがラブラブになったら、もう用なしとばかりにモブ扱い。

これは、勿体ないお化けがでてきますぜ、だんな。(意訳:続編キボン)