両性具有迷宮

というわけで、惜しくも第二回センス・オブ・ジェンダー賞の大賞を逃した本作です。(ていうか、それつながりで読み返したくなりました)

両性具有迷宮 (双葉文庫)

両性具有迷宮 (双葉文庫)

ある夜官能小説家 森奈津子はコンビニで謎の爆発に巻き込まれます。それはシロクマのぬいぐるみのような姿をした宇宙人の起こした事故で、なんとその場に居合わせた(なぜか若い女の子ばっかり16人)女の子全員におちんちんが生えてしまうのです...。

という、官能SF(?)なスタートを切りつつ、その後勃発する殺人事件。被害者の共通点はあのときコンビニに居合わせたということ・・とガッツリミステリーに進展していく 変な小説です。(というか超常現象やSF的な反則技あたりまえの世界でミステリーが進行していくのは、さすがチョーモンインの西澤さん。

この小説の醍醐味は主人公奈津子の超越した人格です。あり得ない状況でのあの行動力、そこでこう動くの!?的な面白み・・・ていうかご存知のとおり森 奈津子は実在の小説家です。

どんな無茶展開も「あの森奈津子さんなら、そーなるよなぁ」見たいな。

ちなみに、コミケット会場でお会いした森奈津子さんはとても綺麗なお方でした。いまでもおつりに頂いた2千円さつはデスクシートの下に大切に保管しております。(あぁ、お札にサインもらえばよかった!)