神曲奏界ポリフォニカ ノスタルジック・クリムゾン

クリムゾンS のおかげでずいぶんながいこと間があいた無印クリムゾンの新刊です。

それにしても、これまでのコーティカルテとフォロンの「これでもかっ!」と言うほどのいちゃいちゃっぷりに、もうお前ら結婚しちゃえよ、とか思っていたシリーズですが・・・まさかお子さんをこしらえるとは...。完敗です(何に?)。

えっ?精霊と人間の間に子供!!?・・・という種明かしは本編を読んでいただくとして、それでも進行形の恋愛から間の大切なものをゴッソリ飛ばしていきなり家族になってしまったようなあり得ないショートカットぶりは、ちとやりすぎじゃなイカ、榊さん。

物語はあらたな局面に入ったようで、またよくわからない謎の伏線がいっぱい張られたのですが、回収はいつになるのか。というかすごく流そうな先の展開の間、ずっとこの二人はラブラブ進行形な初々しさ + お子様ありの安定感でガンガン進むのか。生殺しです。

しかし、作中で朴念仁と強調され、ペルセルテがとても可哀想なことになっているフォロンですが、これは鈍いんじゃなくって、単にコーティカルテ以外はアウトオブ眼中なだけではないかと(^^;・・・にも関わらず作者に永遠に諦めさせてくれさそうなペルセが不憫すぎまする。

重箱の隅

ステップ運針(と思われる描写の)の振り子時計は無いとおもいます。