陰陽屋へようこそ

な、なんて可愛いんです。瞬太きゅん・・。

(P[あ]4-1)よろず占い処 陰陽屋へようこそ (ポプラ文庫ピュアフル)

(P[あ]4-1)よろず占い処 陰陽屋へようこそ (ポプラ文庫ピュアフル)

気を抜くと狐耳と尻尾がでてきちゃう、けれどもちっとも役に立たない天然のお莫迦がかわいい狐中学生(おマヌで可愛くて、とても妖狐とは呼びたくない)と、「安倍祥明」なんていかにもインチキくさい名前のイケメン陰陽師(?)の ちいさなドタバタ日常系ミステリ。

本書の魅力はなんといっても登場人物。瞬太の中学生らしいあっけらかんとしたお莫迦さに思わず頬が緩み、しょっぱなから莫迦で、祥明のドライで毒々しい(しかしどこか徹底しない)態度にムカっと来たり、ニヤッとしたり。瞬太はゴニョゴニョな理由でいやいや祥明の「陰陽屋」を手伝うことになるのですが、そこに訪れる客のまた濃ゆいこと!

ほんとう、この一巻で終わってしまうのが大変もったいない作品で。ぜひぜひシリーズかしてほしいです。