OpenSky3.0 に行ってきました

(作成中)


空フェスぶりの3331 Arts Chiyoda

OpenSky 3.0 は入り口を入ってすぐだった。

展示室に入ると、かもめさん と テストパイロットスーツに身を包んだ momoko さんが出迎えてくれる。(冒頭の写真の彼女だ)


愛犬もかわいい。

展示内は、博物館というより美術館という趣で、ゆっくりぼうっとしていたい雰囲気が漂う。

初日の今日訪れたのは、14時からは八谷さんのギャラリートークがお目当てだったからだが、出かけにちょっとハプニングがあったので、14時に若干間に合わなかった。わたしがついたときは OpenSky 2.0、M-02 (動力を積まずゴムで引っ張ていたやつ)の説明の最中だった。

おそらく、わたしが遅刻している間に momoko さんや M-01 の模型のお話をしてくれていたんだろうな、と思う。

OpenSky 2.0

曲がり角の先に青空と翼が見える。

飛行機にゴムを付けてみんなで引っ張って滑空させる手法は、今でこそ使われていないが戦前や戦中では 飛行機の訓練での常套手段だったそうだ。

このメーヴェを引っ張るイベントのときも、若い人だけでなく、結構なお年寄りも参加されていて、若い頃わしもこうやった などのトークに華が咲いたそうだ。

イベントの時には八谷さん以外のパイロット(女性パイロット)が乗ったそうだ。動力をもたない M-02 は 航空法の縛りを受けないため、誰でも乗ることが出来るが、都内でこれを飛ばせるような所は無いため、室内展示のみとなった。

空洞が美しい。

八谷さんにとって OpenSky はアート――飛ぶオブジェなので、本当は飛ばすのも含めて展示したいのだそうだ。

翼断面をオブジェとして展示してあった。美しい。

このオブジェについて余談だが、質疑応答で、翼の構造について話にあがったが、その実物があちらに展示してあるという話が、アートなのか資料なのか、重ね合わさっている感じが面白く感じた。

アートということで、このような現代アートちっくなものも多数展示してある。

こちらは一見するとなにも表示されていない額縁だが、

この「Faily Finder 02」で覗くと

このように、空をとぶ OpenFly を眺めることができる。

このほかにもいろいろな展示があるのだが、あんまりネタバレをしてもなんなので、これくらいにしておこう。

OpenSky3.0

さて、次は ジェットエンジンを積んだ OpenSky3.0 ――M-02Jに案内は進む。

いよいよ動力付きの航空機になるにあたり、トライクで一年くらい徹底的に訓練を積んだそうだ。空フェスで見た動画で、すこし懐かしかった。

前の機体が飛んでから1分以上経たないと気流が安定しないとか、春に(春一番でおなじみで、安定しない季節)地表が安定していると思ったら上空に気流の乱れに巻き込まれて、このときが一番ヒヤッとしたなど。


そうして、M-02J に進むのだが、ジェットエンジンを積み「浮遊物」から「航空機」になった OpenSky は、M-02 の趣からかなり泥臭くなり、実用物の雰囲気を纏う。

だが、そこがまた美しい。

煩雑な印象を与えるのは、主にコクピット(?) 部による。

(作成中)

このトグルスイッチを切るとエンジンを止めることができる。空中での再起動も出来るはずだが(メーヴェ的で良さそうだ)、200m 以上に上がることは無いので、(地表が低すぎるので怖すぎて)試すことは無いだろうとのこと。

この200mというのは、自家用飛行機が飛べる高度の上限だそうで、これ以上高く飛ぶと航空管制の対象になる。


「浮遊物」であるグライダーはもっと全然高く飛ぶことが出来るが、「航空機」になるといろいろ面倒ではある。


3.0 は、2010年には一度完成していたが、購入したジェットエンジンの故障により 2年近く停滞していた。エンジンのメーカーが倒産し、修理できなかったためだ。

細かく言えば、エンジンメーカーは倒産していても、破損したベアリングの製造メーカーは日本にあったため、そこで融通してもらえれば直せると期待したのだが、このベアリングは特注品で、たとえ倒産したメーカーとの契約であっても契約は契約、売ることは出来ないということにより、修理を断念。新しいエンジンを購入し、載せ替えたのだそうだ。

M-02 との違いの一つとして前輪がある。M-02ではそりであった。

M-02J ではこれが車輪に変わっている。

ゴムで引っ張っていたときはすぐに浮くため大丈夫なのだが、ジェットエンジンで動かす場合はそりだと抵抗が大きすぎて飛ばないのだそうだ。

また、同様の問題で左右の羽の下に小さな車輪が追加された。

これは、滑走時に姿勢が安定しないために追加された。テスト飛行で初めて判明したそうで、これまでのゴム動力ではすぐに飛んでしまっていたため、問題と気がつかなかったそうだ。

滑走と言えば、滑走の動画のみ、本個展では撮影不可であった。

撮影不可の理由は、けっこう面白いお話なのだが、ここでは書くことが出来ない。是非 実際に足を運んで確かめて欲しい。

なお、この動画自体が 新しい飛行動画を撮ったら差し替わってしまうかもとのこと。目安としてはお盆くらい。

お盆の最中は展示はお休みなので、せっかくなので飛ばしたいとのこと。ご丁寧にすぐそばに搬送用のコンテナまで展示してあり、準備万端だ。

気になる方はお早めに。

フライトシミュレーター

(作成中)

タイトル未定

こちらのスペースには、OpenSky そのものではなく、それを作るに当たって参考にしたもの、調べたことなどなどを展示している。

本棚があり、そこには八谷さんの蔵書が並び、てにとって読むことができる。

本棚の上には無造作におかれたペーパープレーン。

どうやらよく飛ぶらしい。

そのとなりには、なにやら見覚えのある模型飛行機が。


コモモちゃんの絵が描いてあるので、なつのロケット団の私物であろう。

ほかにも、

(作成中)

壁の一区画だけ、まっしろのままのスペースがあった。ここは あさりよしとお氏の「無尾翼機の飛ぶひみつ」が掲載される予定だったスペースだが、残念ながら 今回掲載が間に合わなかった。

「作者急病の為」という漫画家にかかるおきまりのフレーズが、場所にそぐわず ちょっと可笑しく感じてしまった。(本当に急病だったらごめんなさい)

なつのロケット団

(作成中)

終章