ThinkPad T61 6457 6PJを買いました

いままで お家のWindowsマシンは Thinkpad T43p だったのですが、ファン*1と液晶のバックライトがヤバイく、寿命の様相を呈していることと、XP もそろそろ EOL ということで、Windows マシンを新調することにしました。

・・・と言ってもお金が無いので中古です。予算できれば2万円以内。それ以上は状況と要相談という感じ。

この T43p、当時のblogエントリを見ると2008年に購入しているのですよね。もう5年も使ってましたか。よく頑張りました > T43p

ThinkPad T43p 2668-Q2Jを買いました - みねこあ

この5年の間、徐々にLinuxの使用率が増え、今では公私ともに Linux がメインになってしまいました。そのため、Windows機は 第一線とは言いがたい状況にはなったのですが、それでもやっぱり フィルムスキャナなどの周辺機器を使うとき、MS Officeを使うとき、そしてなによりお絵かきの Comic Studio を使うとき などなど、Windowsマシンは やっぱり必要です。

さて、購入したのは ThinkPad T61 6457 6PJ です。

本当は Core i5 とか欲しかったのですが、このクラスはまだまだ 3万円台後半〜4万円台なのですよね。予算と相談すると Core 2 Duo 世代になるわけで。そうなると Windows 7 は 32bit版が主流の時代で、メモリリッチマシンにするのもちょっと厳しいかな。まぁ、そこは妥協すべきところです。

そんな構想をボヤボヤっと抱きつつ、1月4日のお正月まっただ中に秋葉原に繰り出しました。お買い物にアキバに行くのって、考えてみれば久しぶりだなぁ、とちょっと感慨ひとしお(昔は毎週キーボード買ってたのに...)。初売りで安いのが買えるか、逆にそういうのを売り尽くしていて割高になってしまうか、ドッキドキです。

今回は予算も限られますし、ThinkPad も今では入力機器マニア御用達ではなくなってしまったので、今のわたしは以前のようなThinkPadの熱烈なファンというわけではありません。だから非ThinkPad も考えてたのですが、いざ買いに出てみると、やっぱり保守マニュアルがあって、分解整備しやすく作ってあって、保守部品が買えるというのは、中古で買うときに本当に心強く感じます。結局また ThinkPad を買ってしまいました。

ちょっと予算オーバーの 23,800円でしたが、それを良しとした理由はディスプレイです。他のT61 と違い 6457 6PJ は 15.4inch の1680x1050の解像度を持ちます。通常のT61 の14.1inch 1,440x900 なモデルですと予算内に収まったのですが、この高解像度は魅力です。というわけで、ちょっと贅沢をしてしまいました。(でもバッテリーが死んでいるのであんまりお得感はないかな)

とはいえpつきモデルではないので、T43p の FlexView Display から比べるとだいぶランクダウンなのですが、やっぱりinput / output にはできる範囲でこだわりたいですね。

メモリは PC2-5300で、購入したマシンは 2GB 乗ってました。帰りにもう2GB買ってトータル4GBにしようかな?と思ったのですが、お店でメモリスロットの空きを確認させてもらったら 1GBが2枚刺さっていて空きスロットはなし。となると 2GB二枚購入して差し替えになるわけで、本体値段を考えるとちょっと厳しいかな?

キーボードは、Esc や Delete が大きくなる前の 最後の標準配置キーボードになります。Windowsキーはついてしまいましたが、この後 ThinkPad が変態配列(=ぼくのかんがえたさいきょうのキー配列)に邁進し、標準配列の良さを失っていくのですから*2、それを考えるとこのキーボードは貴重です。そう思えば憂い奴よの。


打ち心地はちょっと クリック感が強めだけれども基本押下圧が低い、言葉でいえば「パカパカ」とした打ち心地。安っぽいという意味での「軽い」打ち心地でもあって、ThinkPad キーボードの黄金期を知るマニア的にはちょっとさみしいかな。でも打ちにくいキーボードではないので、これはこれで、といった感じ。

筐体の作りを見ると全体に ThinkPad Tシリーズらしい 重厚感がなくなっている印象を受けます。印象として「軽い」パソコンです。でもThinkPadらしいメンテナンスしやすい造りは健在で、特にパームレストをパカッと開けるだけで良いメモリアクセスのしやすさはちょっと感動もの。やっぱり ThinkPad はいいなぁ、としみじみ。


反面、ちょっと勘弁してほしいな、と思ったのが左側の USBポートの位置

わたし、左手でトラックボールを使うのですが、この位置ですとすっごく邪魔。右でポインティングデバイスを使っていると気にならない(むしろ使いやすい位置かも)ですが、左手でポインティングデバイスを操る方とかは、左のUSBポートは使用できないかな。本体にUSBポートは3つしかないので、一つ使えなくなるのはちょっと痛い。

外付けHDD、ScanSnap, SuperCoolScan, ペンタブ、トラックボール..と付けたい機器は多いですので、普通にUSBハブを使おうかな、と思ってますが、いっその事ウルトラベースを買ってしまおうかと考えています。

リカバリですが、本来のThinkPad の D2D リカバリではなく、添付のDVD からインストールするようになってました。なんでもMicrosoft Registered Refurbisher プログラム によるものだそうで、再生中古PC に対して 新たにライセンスを発行し直しているそうな。

というわけで、PCメーカーのリカバリと違って、リカバリ後に 最適なドライバを手で入れてあげる必要があるのですが、ThinkPad の場合、ThinkVantage SystemUpdate をインストールしたあと、これに自動更新させればよいだけなので楽ちんでした。


* * *


といろいろ書いてきましたが、目につくところが書きやすいところですので、そんなに不満はないです。というか、結構満足度高いです。今回は普通の中古市場に出回るギリギリの古さの世代なので、

しかし、T43p 購入エントリーを見返しますと

さて、T なのは良いとして、当代当主は T61p や 中古がそこそこ下がってきた T60pではなくって、なぜにT43p に物欲がうずうずしたかといいますと、

  • キーボードがよい : T40系 のキーボードは ThinkPad 600 の再来といわれているらしい。T43 は T40系最終モデル。それに Windowsキーが無いのもこの子が最後です。
  • ディスプレイがよい : FlexView Display は ノートPCでは珍しい IPS液晶です。実はこの後、このパネルのメーカの IDTech が SONY に買収され、正統派FlexViewはT43p が最後になりました*1。
  • シングルコアがよい(?) : うちのお仕事ではシングルコアの方が早い。なので Pentium M 780 な T43p は、あたしのニーズにベストマッチ。

というわけで、T43p は買っとけモデルでしょ!・・と猫の内からわき上がる衝動にまかせて衝動買いしちゃいました。ポチっとな。

うーむー。当時はお金あったんだなぁとか、T61 への言及があったりで、複雑な気分です。ごめんね、今のわたしは p ですらない T61 を買ってしまうくらいの貧乏さんなの。

・・というか5年後に T61を買うことになるとは、夢にも思っていない文章ですね(^^;


次のPC 買い替え時には、このエントリーを読み返してどんなことを思うのでしょうね。

*1:ファンは一度交換してますので2機目が寿命です。この機種はファンの寿命が短めらしいです

*2:キーボードはいろんな使い方をするいろんなユーザーがいて、ある人には必要のないキーでも他の人には大事なキーだったりします。だから「標準」を守ることは大事でそこがThinkPadの美点だった筈なのですが、今のThihkPad は Insertキーを無くして PrintScreenを超一等地に移動させるくらい、昔のThinkPadの精神とは真逆の存在になってしまいました