ThinkPad X121e の設定メモ

ThinkPad X121e を普段使いの Linux マシンとして購入いたしましたので、その設定のメモを未来の自分に。


OS のインストール

まず、OS は Ubuntu 14.04 LTS 日本語 Remix をインストール。

Ubuntu 14.04 LTS 日本語 Remix リリース

こちらからisoイメージをダウンロードして、DVD に焼いた後、外付けDVDドライブで接続してあげるだけでなんか全くトラブルレスでインストールされちゃいました。

ある程度は平穏無事かな、と思っていたのですが、TrackPoint まで初めから無問題(重かったり、移動がいまいちだったりしない)でスクロールまで使えるし、タッチパッド部で二本指スクロールも使えちゃうしで、たいへん拍子抜けでした。

Emacs のインストール

何はなくともまずはこれ。

$ sudo apt-get install emacs24 emacs24-el

を実行。

Dropbox のインストール

Emacs の設定ファイルとか .el とかを持ってくるために Dropbox が必要です。

ソフトウェアセンターから Dropbox で検索してインストールします。

あとは Dropbox のアカウントを入力して同期が終わるのを気長にまちます。
それにしてもクラウドストレージは楽ちんでなんかすっかり頼りきりですが、Dropbox がなくなったらどうするんでしょう、わたし。

無線LANの設定

メニューバーの無線LANアイコンから、[その他のネットワーク]で我が家のネットワークを選択し、パスワードを入力。これも問題なくあっさり終了。うーむ、つまんにゃい。

フォルダ名を「デスクトップ」→ "Desktop" にする

これは定番ですので。

$ env LANGUAGE=C LC_MESSAGES=C xdg-user-dirs-gtk-update

コマンドを打つとダイアログが開いて、「やってもいいっすか?」と聞いてくるので許可してあげます。

こんな感じに変換されます。

Moving DESKTOP directory from デスクトップ to Desktop
Moving DOWNLOAD directory from ダウンロード to Downloads
Moving TEMPLATES directory from テンプレート to Templates
Moving PUBLICSHARE directory from 公開 to Public
Moving DOCUMENTS directory from ドキュメント to Documents
Moving MUSIC directory from ミュージック to Music
Moving PICTURES directory from ピクチャ to Pictures
Moving VIDEOS directory from ビデオ to Videos

壁紙の張替

なんか重苦しいダークなオレンジから気分一転、壁紙を貼替えましょう。

[システム設定]→[外観]→[背景]で、いつもの 30girl.com の 愛すべき長女、加奈子さん(32才) を設定します。

30girl.com は「オール電化」の宣伝(?)漫画でしたが、震災以降は「オール電化」自体がトーンダウンして、30girl もフェードアウトしてしまいました*1

この壁紙は先代のLinux常用マシン(10.04 LTS をセットアップしました)からの引き継ぎですが、その頃は震災も起きてなかったわけで、時の流れを感じます。

Unity をこのまま使い続けるかはまだ決めていないのですが、はじめて 2Dじゃない Unity が重くない環境に Ubuntu を入れるので、しばらくは使ってみようかなと思っています。Unity 2Dがお亡くなりになった 13.10 以降は Xubuntuでしたので、Unity 自体お久しぶりです。

ちょっと脇道にそれて、いろいろ不評な Unity についてですが、個人的にはUnity は 「アプリケーションの一覧」にアクセスし難いところがイケてないと思います。

「アプリケーションの名前で検索」で いい人/いい時 はコンソールのほうが便利ですし、そうでない人やそうでない時は「ブラウズ」をしたいわけですので、情報密度が適度に高いブラウズしやすい表示でないとダメだと思います。*2

ただ、わたしは Unity を使いこなしているとはお世辞にも言えないので、使い込んでみて今の意見がどれだけ変わるかが楽しみです。

ワークスペースの有効化

Linux デスクトップといえば 複数のデスクトップ(ワークスペース)を切り替えながらの作業です。個人的に便利に使っている機能なのですが、Unity では デフォルトOFF になっているので有効にします。

[システム設定]→[外観]→[挙動] で [ワークスペースを有効にする]にチェック。

ワークスペースの数を変更するには

$ gsettings set org.compiz.core:/org/compiz/profiles/unity/plugins/core/ hsize 3
$ gsettings set org.compiz.core:/org/compiz/profiles/unity/plugins/core/ vsize 2

で出来るそうな。

Emacs 周りの設定

Dropbox の同期が終わりましたので、.emacs や .elisp を get してきます。

VLゴシックのインストール
$ sudo apt-get install fonts-vlgothic

なんかずっとフォントは VLゴシックを使っています。ttf-vlgothic じゃなくなったのっていつからなんでしょう。

emacs-mozc のインストール

emacs中から IM にアクセスさえるために emacs-mozc をインストール

$ sudo apt-get install emacs-mozc emacs-mozc-bin

同時に XIM での IM を止めてあげるために
~/.Xresources に

emacs.useXIM:false

を書いてあげて

$ xrdb -merge ~/.Xresources 

を実行。

最初 "Emacs*useXIM:" と書いたのですがなんだかうまく適用されませんでした。ここらへんが実はよくわかっていないわたしです。

これを設定するだけで、Emacs からは Ctrl-Space を持って行かれなくなる効用もあるので IMの切替キーの設定はとりあえずまだしない方向で。

elscreen のインストール
$ sudo apt-get install elscreen

Capslock を Ctrl にする

なんか昔は GUI 上から弄べたと記憶してるのですが...。

UbuntuTips/Desktop/HowToSetCapsLockAsCtrl - Ubuntu Japanese Wiki を参考に。

$ dconf reset /org/gnome/settings-daemon/plugins/keyboard/active
$ dconf write /org/gnome/desktop/input-sources/xkb-options "['ctrl:nocaps']"

わたしにとって Caps はいらない子なので、スワップじゃなくって、Caps2Ctrl な設定で。

AZIK の設定

SCIM-Anthy のときは、ドロップダウンリストで選ぶだけだった AZIK ですが、それは昔の話なのがAZIKファンとしてはちょっと寂しい。とはいえ、Mozcが出たての昔と違い Mozc の設定ツールへの動線が確保されたのでそこからローマ字テーブルをインポートするだけの楽ちんポンに設定ができます。

Google日本語入力向けの AZIK ローマ字テーブルはいろんな人が作って公開されてるので、それを拾ってくればOK。今回は weary site さんから拝借。(コチラ様のは初めて使います)

どこかのテキスト入力で 日本語入力モードにしてから、[キーボードアイコン]→[mozc ツール]→[設定] で[Mozc プロパティ]ダイアログを開きます。

その後 [ローマ字テーブル]のところの[編集]ボタンを押し、[Mozcローマ字テーブル設定]ダイアログの一番したの[編集]をクリックして[インポート]を選択。先ほどダウンロードした romajiTable.txt を開いて [OK]します。

Python 関連

なにもしなくても 2.7.6 が入っているので、それをそのまま使おうとおもいます。とりあえず pip をインストール

$ sudo apt-get install python-pip

自作アプリが Flask を使っているので pip で Flask を入れちゃいます。

$ sudo pip install Flask

Pharo

Smalltalk 環境が欲しいので Pharo を入れます。ubuntu の PPA があるのでそれを利用します。

$ sudo add-apt-repository ppa:pharo/stable
$ sudo dpkg --add-architecture i386
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install pharo-launcher


* * *


ここまでで、一段落。

プログラミング環境とはは必要に駆られた時にその時々で。



*1:同人誌版の単行本も持っているのです

*2:肥大化する物量を前に、整理術としての階層メニューが破綻しつつあるのは確かなので、だから新しい UI が模索されるわけですが、それでも前にも増して「どこにあるのか名もしれぬ機能を探す」という目的を果たしにくいとユーザに実感させてることがよくないんじゃないかな、と個人的には思ってます。検索による解決や常用機能のランチャーとしての使い勝手向上は、実はそれほど大事なことじゃないのではと。Unity だけでなく Windows 8 とか リボンとか見てるとそう感じます。