OM-D E-M5 MarkII の High-Res Photo Mode がすごい

OM-D E-M5 MarkII の High-Res Photo Mode が想像以上にすごいです。

これはセンサーシフト手ブレ補正機構を利用して、1画素シフト4ショットと 1/2画素シフト4ショットの計 8ショットのイメージから、実際の画素数以上の高解像度イメージを取得する方法です。

この機能の概略自体はリークされた噂で知ってはいたのですが、DP Review さんの First Impression Review を見てその凄さにびっくりです。

解像度番長である D810 と撮り比べされているのですが、解像感的にはほぼ互角、しかし E-M5II のハイレゾモードはベイヤ補完に由来する偽色や偽解像がまったく発生していません。これは センサシフトにより同一位置のRGB情報を時分割で得ているから。

最初この機能を聞いた時、フラットベッドスキャナ改造のデジバック YAKUSCAN (5億7000万画素)を連想いたしましたが、調べてみると先駆者として 7ショット(基準1Shot + 1画素シフト 4shot + 1/2画素シフト 2Shot) 合成で2億画素を出力する H4DII200MS というデジバック があるようです。

もちろん弱点もあって、撮影中(約2秒) に動いてしまうものについてはかなり不自然な描写(斜めに網がけしたような描画)になります。そういう弱点もありますし、ダイナミックレンジやボケ表現の差もあるので D810を超えた!というとやっぱり語弊があるのですが*1、用途によってはもう遜色がないと言えましょう。


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それにしても DPReview の記事はわかりやすさ・正確さ・レビューの質もどれも高いですね。素晴らしいです。

リンク先は非常にわかりやすく、ハイレゾモードの凄さをサンプルやアニメ付きで紹介しているのでぜひぜひ見ていただきたいです。

*1:そういえば D810のアストロモデルの噂もありましたね