H△G✖mili ライブ行ってきました!
久々に一週間も寝込んでしまいました。
仕事がなくなって緊張感がなくなると体調を崩しやすいものですが、おまけにこじらせてしまいました。なんだか、定年退職したおじさまは気が抜けて病で亡くなりやすいお話を地で行く感じです。
というわけで、ぷち浦島な感じですが、寝こむ前までのことで書きたかったこと。
実は先週の日曜日、H△G✖mili ライブ、行ってきたのですよ〜!
前に ライブにいったのが my sound life さんのライブだったので、実に一年以上ライブにいってなかったのですね(去年は仕事に追われてたものなぁ)。ライブは楽しいし大好きなので、本当はもっといろいろなライブに行きたいな、と思っていますが、なかなか。平日夜とか無理だし、日曜夜とかついつい翌日のことを考えてしまいます。お仕事忙しいとアンテナも鈍ってそもそもライブ情報をキャッチできていないとかとか。
今回には幸運にも情報をゲットできたのです(整理番号は 477番..)。ちなみに最終的に 渋谷 CLUB QUATTRO 完売だったそうで、ここまで人が集まったライハウスは私も初体験。後ろに下がれる空間がない..。
H△Gって? miliって?
わたしが mili に 出会ったのは Deemo という スマホゲーム。台湾発のピアノタイプの音ゲーで、その世界観、プレイ感覚が秀逸なゲームです。
- 出版社/メーカー: Amutus Corporation
- 発売日: 2015/08/06
- メディア: アプリ
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このゲームにはいろんな国のいろんなアーティストが楽曲提供されているのですが、なかでも YUBIKIRI-GENMAN という曲が一番のお気にで、そこから mili collection (有料の楽曲パック) を買ったのですが、どの曲も互いに似ていなくて面白く、そこから 一気に mili のファンになりました。
mili は カナダ在中のボーカル momocashe(モモカシュー)さん と 主に Yamato Kasai さんを中心とした日本の楽曲メンバーで構成された音楽グループ。
楽曲は大半が英語で、サビだけ日本語という曲もあるのだけれども、日本語で歌い上げるこのYUBIKIRI-GENMAN が実はイレギュラー。なんか日本の歌手がサビだけ日本語とか、まれに全歌詞英語の歌を歌ったりするののちょうど逆でおもしろい。
mili の音楽は「歌」に縛られてない――「曲」が多く、ボーカルが主役でない曲が多いです。Deemo からファンになったのでピアノ:メイン/ヴォーカル:サブというイメージが強いです。たぶん、わたしの blog を読むような方の好みにすごくマッチすると思います。
この度 momoca さんが来日されるということで、そうそう「次の機会」があるものではありません。ライブに行かねばどうする!という感じでした。
そして H△G。
初めて聞いたのは、youtube で mili のカバー曲をいろいろ聞いて回っていた時。
このYUBIKIRI-GENMAN は 原曲もいいけど H△G バージョンもすごくいい!(実は「たった1人のためだけに創られた誓いの歌。 」というサブタイトルも好き)オリジナルではどんな曲を歌うんだろうと youtube で 聞きまわっているうちにすっかりファンになってしまいました。
H△G はまさにロックバンドで、楽曲によって イメージが飛んだりはねたりしません。
あまり言葉を選ばなければ すごく 青臭い*1 感じのするバンドなのですが、
その「青臭さ」が「若さ任せ」結果ではなくて 練りこまれた完成の高さを感じさせ、その両立がやみつきになりました。
CDで聞きながらいつも「絶対ライブで聞くのが楽しいハズ!」と思っていましたので、ライブに行くのは必至でした。
H△G
ライブは 2パート構成で、まずはH△G から。
いろいろな楽器が並ぶのが ライブハウスの楽しいところですが、そこにひときわ光る りんごマークの MacBook の楽器感!なんかすごいかっこいい(写真禁止じゃなかったら絶対撮りたかった!)。当たり前ですが、もう PC は 楽器なんですね。
まずは 「風のあたる場所」 からスタート。アカペラから歌い上げを、肌で曲を「構築していく」様として実感できるのはライブの特権。続けて、カラフル。この曲はわたしを H△G のファンにした決定打だったので、是非 生で聞きたい歌でした。いきなり2曲目で流れた時はびっくりしたし、すごい嬉しい。
カラフルは曲も素晴らしいけれど、歌詞がとても素晴らしいのです。
終わりのないイジメのこと。友達がいないこと。
美術室で描いた絵には、いろんな色があった。
ひとり孤独で暗い日々の中で、声にならないけど、
僕らの明日を繋ぐのは、生きてゆくこと。ねえ、そうだろ?
人は綺麗な色と、汚い色たちで出来ている。
H△G × Mili
そう、カラフルでもかまわないよ。だから、また歩き出そう。
「綺麗な色と汚い色たちでできている」のを「カラフルでもかまわない」という歌詞のつなぎ、"Color full" をなんとなく「ポップで派手なもの」として認識していたわたしは、この歌詞の発想にすごく驚いたし、それを「カラフル でも かまわない」と繋いでみせる歌詞の伏線は、詩として本当に秀逸です。
でも、詩だけでは なかなか心に染みていかない。叫びのような勢いのある歌にのって届いてはじめて わたしを素直に――「青くさく」してくれて、この歌詞がようやく胸の真ん中に届く。そんなふうに大好きです。
H△G はとてもライブらしいライブで、ノリやすいし、進行も曲どりもすごくうまい。
演奏メンバーの Shouko さんが ニコニコわらいながら 手拍子、リズム撮りを先導してくれて、
観客がのると いいねいいね、とOKサインを出してくれる。そのままメンバーが本当に楽しそうに演奏する。
そうするとその場にいることがどんどん嬉しくなってきて、わたしも隣の人も前の人もノリノリで腕を振り回して、すごく楽しい。
来てよかったーー、と心から思う。
ライブの完成度からも、楽曲で感じたイメージ――なんだかすごくプロフェッショナルな感じと若々しさや荒々しさが同居する不思議なバンド を実感しました。
MC で、まだ本格始動して2年ちょっとの若いバンドだと言っていました。この若さはもしかしても 10年20年たてば失われるのかもしれないけれど、そしてそれは もしかしたら H△G のアイデンティティを失い決定的に変わっていくことになるのかもしれないけれども、そうであっても その時の H△G の曲を聞きたいな・・・とかそんなことを考えてしまいました。
なんだか、一曲ずつレポートしていくとすごい分量になりそうですので、ここからは動画ぺったんで(Offical で動画ぺったんできるのは良い時代ですね)。全部網羅していないし、順番も自信がないけれど(一週間たつとさすがに...メモだけでもとっておけばよかった)。
- YUBIKIRI-GENMAN (miliカバー)
- 星見る頃を過ぎても
- 少女たちの終わらない夜
- 桜の唄
- 冬の唄
最後は
で締めとなりました。最後にふさわしいピタリとハマる楽曲で素敵。
この時間は本当に複雑な気分で、もっともっと、H△Gを 聞いていたいと思う気持ちと早く mili を聞きたいという気持ちの板挟み。ジレンマです。
mili
さてさて、ただただ大興奮な H△G でしたが、mili はなんだかうってかわって、なんというか。
最初はボーカルのない楽曲である Fable から。・・・が途中で Yamato さんの音がならなくなるトラブルが笑いを誘います。
その後 も曲間休憩で無言で水をむさぼる mili のメンバー。だれも MC で間をつなごうともしない。3回目のゴク飲みで 笑いが起こるも momoca さんの「ハラ減ったので」「コノ子お腹がすくと頭が痛くなっちゃうんです」「食べればすぐ回復します」で爆笑。
H△Gの熱量と勢いあふれるライブと事ななり、終始笑いと緩さあふれる感じ。こういうのも好き。
- Chocological
- A Turtle's Heart
- Cerebrite
今回、このライブのために momocaさんは来日されたのですが、実は mili の他のメンバーと momoca さんが合うのは今回がはじめてだったそうで、ネットを介して出会い、つながり、楽曲を作っている 普通じゃないスタイルのバンドであり、自分のボーカルに一週間前にはじめて会い、デジタルを介さない歌声をはじめて聞いたとのこと。また momoca を日本に呼ぶために頑張らなくっちゃと、ちょっといい話な MC を。
H△G と mili はお互いの曲をカバーしあっていて、以下に互いの原曲をぶっ壊すかとの壮絶な戦い(Yamatoさん談)を繰り広げてたようで。次はそんな曲たち。
- 星見る頃を過ぎても (H△Gカバー)
- Colourful (H△Gカバー)
最後の MC は momoca さん。日本のみんなに最後に言っておきたいことと聞かれても、牛串、すき焼き etc ... お肉の話しかしない。
本当に最後のMCだよ、ファンに伝えたいことそれでいいの?言い残したこと無いの?と突っ込まれても、それは次の時に言えばいいよと「次も来てくれるんだ」的なちょっといい感じな雰囲気になるも、食べ物の話を継続(食べ逃したものに..)、なぜかそこから 逆に突っ込んだ Yamato さんが 焼肉(叙々苑)に連れて行くこと流れに。何もかもがお肉に収束していく...。それが momocashe、ひたすらかわいい生き物でした。
- Utopiosphere
- Space Colony
- Nine Point Eight
正直に言えば、miliの曲は ライブが難しい曲で、座ってじっくり聴き込みたい曲が多い。そういう曲だからこそ mili が好きなので、「歌」をしている 9.8 はmili の中ではそれほど好きな方じゃないのですが、ライブだと逆にそこが乗りやすくって心地よかったです*2。
アンコールの拍手がなぜだかどんどん高速になっていき、限界突破して 1/2 テンポになったらまた高速化していく、そして限界突破してまた 1/2 テンポに・・・なんだこれ(w
アンコールは Witch's invitation 。これは本当に聞きかった曲で、「残念、今回は聞けないのか」と思ってただけにとても嬉しかったです。それにしても「練習したのにアンコールこなかったらどうしようかと思った」「そういうの喋っちゃわないのが日本の様式美なの」と突っ込まれる始末で、momoca さんの可愛らしさは上限を知りません。
- Witch's invatation
この曲は曲の雰囲気がコロコロと転がるところと サビの日本語(の禍々しさ)がすごく好き。まどマギチックな「魔女の招待状」な曲です。
最後に H△G, mili と観客で写真を撮ろうということになり、その準備まちの間 momoca さんがトークでつなぐ役になったのですが、「ライブのあと何食べよう」。
momoca は 本当にお肉の話しかしませんでした。なにこれかわいい。
おまけ
mili の ライブ曲がすらすら 順番通りに書けているのは、実は これのおかげ
momoca さんが最後に 足元に貼ってあった直筆カンペを飛行機にして観客に投げたのですが、それを見事 Get された方が良い方で 写真を取らせていただきました。ありがとうございます。
「H△G × Mili」vol.2【初回生産限定盤】CD 2枚組 / 3面デジパック仕様
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