澪カメのつづき

その1:現像あがってきました

現像が上がってみたら、不謹慎にも、意外に綺麗に写るのね、と思ってしまいました。

週末は天気が悪く、雨だったり曇りだったりで、澪が撮ったようなビビットな感じの、いかにもトイカメな青空写真は撮れませんでした。すると無難に結構綺麗に写ってしまうので、あんまり LOMOっぽい感じの写真にはなりませんでした。なんかちょっとくやしいなぁ。

あんまりいいのは無かったのですが、とりあえずどんな風に写るかお披露目。

とか、

とか、

とか。ちょっと、トイカメライフっぽい写真?(←構図が間抜けすぎたり、ピンぼけ写真なだけじゃん..orz と自分ツッコミ)・・・うーん、センス無いなぁ、わたし。



と、スキャンした画像を眺めてると、「そうそう!トイカメっぽい写真というとこんな感じっ♪」と言う写真が一枚。

実はコレ、スキャンするときにうっかり間違って Digital ROC というフィルムの退色を復元する機能を ON にしてしまったもので、計らずもとてもトイカメっぽい写真になってちょっと得した気分。

まぁ、画像加工でいいならどんなカメラ使っても同じなんですけど、同じなんですけど、それはつっこまないお約束。ちなみに元の写真はこちら

周辺減光は確かにしているけれど、うーん、普通です。


というわけで、周辺減光はらしいけれど、まだ「らしい」写真は撮れてません。はやく晴れた休日がこないかな?


その2:アクセサリーを買いました

こんなのを買いました。


というのも、LC-A のアクセサリーシューは、こんな(↓)感じで

出っ張っているので、メガネをガリガリしてしまって、傷が付いてしまったのです。むー、どうしたモノかな、と 思ってたとき、ニコンのアクセサリーシューカバーが後ろ側もカバーできる形状でいいよ、という記事を見ました。なるほどー。

早速 ニコンダイレクトでアクセサリーシューカバー BS-1 を注文しました。付けてみるとこんな感じです。

おー。これでバッチリ。

ついでに、とりあえず付けていた Nintendo DS のストラップに変わるもっとカッコイイストラップをと、ニコンオリジナルグッズの革製ストラップも併せて注文してみました。

思った通りよく似合うのですけれど、革が堅いので使い勝手はイマイチです。なじめば良くなるのかしら?

その3: Snap! vol.6 を買ってみました

さっきから下敷きになっている雑誌がこちら。

20日に発売になった トイカメ雑誌 SNAP! の最新刊が LOMO LC-A 大特集号なのですよね。多分偶然ですが なんとも素敵なタイミングです。

SNAP! は ロモグラフィーな カメラ雑誌なのですが、いかんせん書いてあることがいい加減で、たとえばクランクとレバーの違いにも無頓着だったり、そんなレベルの「よくわかってないなぁ」という記述が目に付いたり。雰囲気を伝えること優先なのは良いのだけれど、記事の正しさのほうにも もうちょっと気を配って欲しいなぁ、と思っていました。

ですが、ゴメンナサイ。なんだかこの LC-A 特集号、前言撤回、キッチリ取材してあってなんだかとっても凄いのです。

例えばわたし前回 LC-A+ は中国のフェニックス製と書いたのですが、この特集によると 新たに立ち上げた コリブリ社というところで作ってるらしいです。(ヤバ、嘘書いちゃった)

他にも LOMO PLC社と ロモグラフィックソサエティの初会合には 若き日のプーチン大統領も出席していたとかとか、ウヒ、ほんとうですか? とかとか 思いながら とても愉しく読ませていただきました。愛ですにゃあ。

LC-A に興味をもったけれど、買っちゃうまではなぁ・・・と思っているなら、読んでみるといいかもです。

追記

とか書いたのですが、よくよく読んでみると、この号でもやっぱり「巻き戻しクランク」を「巻き戻しレバー」とか「巻き上げレバー」とか書いてあったョ...orz *1あれれー?

で、その取材の細かさや資料の多さが圧巻な特集 HISTORY of LOMO LC-A は、こちらもよくよく読んでみると、THE LOMO LC-A BIG BOOK から持ってきたモノみたい。なるほど、人が変わったような裏付けと取材のしっかりした記事は本当に人が違っていたのですね。あうあう。

さてそうなると、にわかに読みたくなる原典の BIG BOOK ですが、この本はその名の通りの百科事典サイズ・重さ4kg弱の巨大な本ですので、ちょっとお手軽に買える代物じゃないありません。それに BIG BOOK は英語の本ですし、そういう意味で、お手軽にその記事の一部が読めるこの特集は大変ありがたいものです。感謝。

それにしてもこの特集を読んでいると、LC-A にまとわる旧ソ連の事情が生々しく、さらにその後のソ連の崩壊、中国への生産移転、なんだかちょっとしたノンフィクションドラマみたい。

例えば、LOMO LC-A は コシナ CX-2コピー機なのですが、

これをフォトキナ(ドイツのケルンで開かれるカメラの世界的見本市です)で発見した旧ソビエト連邦軍事工業省イゴール・ペトロヴィッシュ・コルニツキーさんは、「これくらい精巧で便利なカメラは作れないのか」と、LOMO PLC社の局長だったミハイル・パンフィロウイッシュ・パンフィロフさんに打診。そう、つまり国を挙げてコピー商品を作るというのが当時の旧ソ連では日常的なことであり、

コピーといってももうちょっと草の根、工場の誰かの思いつきとか、たまたま手に入ったカメラをベースにしたりとか、そういうのを想像してたのですが、フォトキナに物色しにいき、国を挙げてコピーというのはちょっとビックリ。他にも、今の LC-A ほどには外観意匠を CX-2 に似せていないプロトタイプ機の写真ですとか、そんなのが載っていて、こういうのはやっぱりディテールに面白さが宿るんだなぁ、と感じさせます。


HISTORY of... 以外の LC-A の記事も、さっき言ったみたいな「細かいこと」(と、しておこう。釈然としないけれど)に拘らないならば、読み応えがあって結構面白いです。

*1:「巻き戻しレバー」は百歩譲ってだけれども、さすがに「巻き上げレバー」は いくらなんでもまったくの別物だろうと小一時間ほど問い詰めたい気分です。