マリア様がみてる リトルホラーズ

完結に寂しいなぁ、と思っていた所の新刊。短編集が出るのは予想してたのですが、その繋ぎが新学期、容子様が夢見た あの3人が薔薇様になった日々に、感慨深く感じます。

マリア様がみてる 34 リトルホラーズ (コバルト文庫)

マリア様がみてる 34 リトルホラーズ (コバルト文庫)

はじめにちょっとした違和感。「ごきげんよう」から始まるいつもの1ページが無かったのが気になります。うーん、深い意味があるのかな?

それにしてもどこか超越した印象を受けていた(江利子様の後継者じみたw)奈々が 初々しく、由乃さんは・・・全く変わらず(w、そして薔薇様になってますます貫禄に磨きが掛かった祐巳さん(もう、「ちゃん」付けできないなぁ)が嬉しい。ゴーイングマイ・ウェイの白、どっしり安定の赤、スタンドプレーな黄、といった感じが かつての聖さま、容子さま、江利子さまを思い起こさせてくれます。重度マリみてファンとしてはニンマリしちゃう一冊。贅沢を言えば瞳子の出番が少ないのが瞳子ファンとしては・・・

・・って、ついつい「繋ぎ」の方に注目してしまいますね。(^^; 本編ないがしろはちょっとアレです。

というわけで本編ですが、「リトルホラーズ」と銘打って、小さな、ちょっとだけ怖い不思議な話を集めた・・・という体裁ですが、落ちが付かない(=救いもない)話ばかりで、実はすっごく怖い話ばかりですよ、今野先生。いろんな意味で、リリアン版「世にも奇妙な物語」です。