トラックポイントの代替あれこれ

トラックポイントの代替として、ThumbSense を目論んでいたわたしですが、ThumbSense はSynapticsとALPSのタッチパッドにしか対応していないので、Sentelic のタッチパッドがついている わたしの U100 では使えませんでした、がっくし...というのが、前回までのあらすじです。

ThumbSense は、タッチパッドに指が触れている間のみ、キーボードのキーを別のボタンとして使えるというもの。FやJ をクリック、KやDを右クリック、SやLを押しながら指をスライドするとスクロール・・という動作ができるので、タッチパッドは親指で触れて、ホームポディションから指を離さずにマウスポインタを操作できる、トラックポイントの持つメリットをタッチパッドでも得ることができる優れものです。

が、上記制限があってどうしようかな、と先週書いたら、

と、アドバイスをいただきました。ありがとうございます。(いろいろあるのですね)

AutoHotKeyは、スクリプトで無茶苦茶カスタマイズできるホットキーアプリ。これをつかって ThumbSense を再現しちゃったのが ThumbRemap.ahk。でも、タッチパッドの制約も再現してあって、今回は駄目子さんでした。

ebflick も、AutoHotKeyスクリプトなのですが、

ThumbSenseに似た(影響を受けた)ソフトですが、何ら特殊なハードウェア/デバイスドライバ等を必要としません。

EdoBall Flick!

というのが特徴で、じゃあどうやって、マウス使用中とキーボード使用中を見分けるのかというと、

EdoBall Flick は、現在マウスが使用中かどうかを自動的に判定する機能があり、マウスが使用中であると判断した場合は、以下のキーがマウスボタンの代りに使えます。このモードをマウスモードと呼びます。

g          -> RButton
f          -> LButton
d          -> Scroll Modifier
s          -> Browser_Back  

基本的には、マウスが動かされるとマウスモード、マウスが止り、ボタンがクリックされて、0.5秒たつと、通常(テキスト)モードに替ります。0.5秒以内であれば、ダブルクリック、トリプルクリックができます。

というシンプルなアイデア。でも意外に効果的でした。マウスカーソルの隣に[M]とか[T]とか表示がピコピコ出るので、「今どのモード?」と混乱することもありません。



* * *


とかとか、いろいろアドバイスをいただいたのですが、やっぱり、わたしといったら こういう時こそ入力機器への物欲を炸裂させなければ嘘でしょう。結局こんなものに頼ってしまいました。

クリッカープロ、クリックだけしかできない入力機器です。こんな風に指にはめて使います。

左手親指でタッチパッドでカーソル操作、右手親指でクリッカープロでクリック操作と、ホームポディションを崩さずに作業できるのは快適です。トラックポイントなノートPCしか今まで持っていなかったので、クリッカープロは全く眼中になかったのですが、こうしてタッチパッドなPCを持ってしまうとありがたさが身にしみます。これはご機嫌だわ!

そんな、素敵で意欲的なデバイスなのですが、Arvel の バッファローコクヨサプライとの統合に伴い、ディスコンになっている模様。しくしく。