空フェス行ってきました!

衝撃のそらのおとしもの 第二話を現実にするイベント、空フェス!に行って参りました。会場は、3331 Arts Chiyoda。なんか学校を改装したもの?みたいで、ホントにここが会場?・・って感じでした。


入場すると、パンツと風船がもらえます。

なので会場は風船だらけ。

そして宙に浮かぶ風船の親玉。

か、かわいい...。(彼女はその後大活躍するのですが、それについては後ほど)



さて、開会宣言です。


開会宣言を行うのは、一番最初に空飛ぶパンツを作った野尻さん(SF作家)。

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全てはここから始まったと行っても過言ではありません。


* * *


空フェスは大好評で、会場まで少し迷った関係上、パンツ羽ばたき飛行機のワークショップは、2巡目移行になってしまったので、会場内をぶらぶらと見学です。まずは、野尻さんの脇に移っている巨大なボール。


これはチームラボさんのチームラボボール。ヘリウムが充填されていてほぼ重さ0になるように調整されています。これをトスしたりして遊ぶものです。なかに高輝度LEDの証明と加速度センサーが入っていて、トスするたびに色が変わって綺麗なのですよ。

写真を撮りそびれてしまったので、こちらをば。

D

凄く綺麗で愉しそうです。ぜひぜひ動画を見てください。

で、これが中のヤツ。


凄く愉しそうでしょ!



それにしても、なんというか、頭の上をいろんなものが飛んでいて愉しいのですよ。

生中継を観ていらした方も多いと思いますが、カメラの追っていないところで、ホントにいろんなものが飛んでいて、面白くって、これは行ったのは大正解だったなぁ、としみじみ。

それにしても、うううっ。わたしの古いコンデジじゃ、感度が足り無くって体育館の中なんてシャッター速度が出ないのですよ。全然撮れませんでした。しくしく。

何が写ってるのかサッパリです..orz


さて、気を取り直してブース巡り。イベント的にもっともインパクトがあったのが、つうなさんの 空飛ぶスク水です。

垂直にヘリコプターみたいに飛ぶみたい。


お次はこちら。

ブース名をメモりわすれてしまったのですが、これみ〜んな、折り紙飛行機なんですよ!



会場で注目をあつめていたのがこちら

最初ブースで観たときは、紐でつるしてくるくる回るものだと持っていて、飛ぶとは思っていなかったのですよ。それが飛ぶ飛ぶ!それもラジコンで!びっくりですよ。

飛んでいるところはこちら様をご覧ください。(ちょっと信じられない光景でしょう!)
魔女が本当に箒で空を飛ぶのにはびっくりしました。翼がないのに... - takei(takei)


これが翼になるんですねぇ・・・。

プロペラ部分は超微細な感じで、ハイテクです。

そのほかにもこーんな


ミニチュア飛行機とかとか。凄かったです。

空フェス WEB名刺 リンク集 : 超小型飛行体研究所ブログ


写真撮影に失敗したアレの正体がこちらの飛行機。


こちらの飛行機は会場をずっとゆっくり飛んでいました。


会場で目立っていたもう一つはこちらさまの飛行機

残念ながら写真をとっていないのですが、マスコットの四角い犬の顔した羽ばたき飛行機が。


その他いろものいろいろ


ステンレスの反射と動いているのとで上手く撮れず。しくしく。

ろけっとぱぁ〜〜〜んち!(これは本当に製品化して欲しい!)



さて、ぼちぼち ワークショップの最初の組の人たちが、調整のためにパンツを飛ばし始めました。

バサバサっと散発的に飛ぶパンツは そらのおとしもの2話のEDを連想させますが...全然写りませぬ..orz


一方体育館の片隅では、うっかり手を離してしまった風船の回収に、最初の方で紹介した 親玉萌え風船が大活躍

あぁ、やっぱりカワイイ。


そうこうしているうちに、ワークショップ、わたしの番が回ってきました。


* * *


空飛ぶパンツのパッケージはこんな感じ



部品は、両面テープを写しそびれましたけど、だいたいこれで全部。

なんだか中国製なのですが、部品の精度がイマイチだそうで、個体差で作るのが結構難しかったり、いろいろ。

ほんとうは組み立てながら写真を撮ろうと思っていたのですが、不器用なわたしはいっぱいいっぱいで、これっきり。というわけで、いきなり完成!

あ、そうそう「誰のパンツだか解らなくなっちゃうので名前を書いておいてください」と言われたのですが、さすがに名前を書くのは恥ずかしかったので

うちのシンボルマークで。みなさんお絵かきを工夫したり、デコったりしてました。

ちなみに

なのを売っているところもあったり。なんて商売上手!(タダですけど)

個人的には見知らぬ方の

の orz がツボでした。(思わずコッソリとってしまいました)


パンツ飛行機の調整はちょっと難しくって、野尻さんとかが調整してくださったり。わたしも上手く飛ばせずにお世話になりました。ありがとうございますm(_ _)m おかげで、本当によく飛ぶようになって、ビックリでした。

それにしても野尻さん、会場では「パンツの第一人者」とか「パンツの専門家」とかアナウンスされ、一方ニコ動では「パンツのお医者さん」と言われてしまい、なんたる不名誉!(w


最後にみんなで一斉にパンツを飛ばして、ワークショップは終了。(飛ばす側だったので写真をとれませんでした。残念)

というわけで、飛んでいるところは こちら様の写真をご参照くださいまし。
そらとぶパンツの群舞。 - takei(takei)
圧巻です。


* * *


ワークショップがおわったら、体育館から教室に移動。


まずは、「はちゅねみくにネギを振らせてみた」の制作裏話。主にニコ動での突っ込みに答える感じだったのですが、マニアックすぎてわたしにはさっぱり。とりあえずセスナはメーカー名だということを勉強しましたです。

次はチームラボ(株)さん。あの光るボールを作ったところで、MAKE とかでご存じの方も。普段は Web の SI企業で Java とか使ってるそうです。

先ほどもちょっと触れましたが、チームラボボールは直径1.5m。ヘリウムにより重量はほぼゼロで、観客が「ノッテル」状態 をどうにか表現しようしたものだそうで。実際 ロッキンオンジャパンで 8個ボールを観客席に投げ入れたりしたそうです。

Funnel IO * Xbee で、曰く「ファンネルで飛ばないのはダメだろう」w。電源には乾電池をつかってるのは、観客席に投げ入れるのでリチウムイオンは安全性のため使えなかったそうです。

使っている高輝度LEDは一個700円で、普段はあんまり売れないものだそうな。なので秋月の在庫を一発で枯渇させちゃったとか。



トークセッションは、鈴木順さん(TBSアナウンサー..は世を忍ぶ仮の姿な空好きなおじさま)、野尻さん(SF作家)、八谷さん(メーヴェのようなものをつくってらっしゃる方)で。

まずはそれぞれの「飛ぶ」お話。

「野尻さん飛ぶ」は、モーターパラグライダー

中古で40万で一式揃ったそうで、そんなにお金掛からないのね。スクールに行くとお金かかるそうなのだけれど、野尻さんは地元のクラブに教えて貰ったそうで、ほぼガソリン代くらいで飛べてしまえたとか。

ちなみに免許は「浮遊物」という区分になるのでなし。気球と一緒の扱いだそうです。それにしても野尻さんの撮った鳥瞰写真が凄かった!魅力ありまくりで、あぁ、わたしも飛びたいと思ってしまう。


「八谷さん飛ぶ」は超軽量動力機。こちらは「航空機」になります。というのも、タイヤがついているか、それとも人の足で離陸・着陸するかで、「航空機」になるのか「浮遊物」になるのかが変わってくるそうで、「航空機」は法律の関係上、あまり自由に飛べないんだそうです。

たとえば、飛行場周囲3kmしか飛んでダメとか、飛行場->飛行場の飛行は NG だとか。何とかして(by鈴木さん)という話は昔から出ているのだそうですが、改善しないそうです。

八谷さんのトークは、飛ぶ間に四季が立っていく構成で、みていて飽きない動画でした。


つづけて「メーヴェのようなもの」の紹介で、動画ではメーヴェ(のようなもの)をでっかいゴムで引っ張って飛ばす、ゴム飛行機のような実験風景。実験した公園が案外狭くって、駐車場が目の前にグングンせまってきてそれを革装としたら、避けた先に乳母車が〜〜〜っ!!!みたいな。


「鈴木さん飛ぶ」・・な話はなくって、模型の話にシフト。海外の動画ではラジコン船舶を走らせるだけでなく、BB団を発射して、ラジコン艦隊戦をやってしまうというトンデモさを紹介したり。本当に撃沈しちゃうのだからすごいです。

模型の話は野尻さんの工作ネタがすごくって、たとえばゴムの張力がなくなると、プロペラの半径が変わるプロペラとか、半端無いです。ちなみに、一枚ペラ(反対側におもりがついている)のプロペラというのもあるそうで、わたしにもなんだかよくわからないマニアックなネタでしたが、そんな不自然なプロペラにもメリットがあったりとか。

そのほかにも、上長気流がくることを検出する装置(温度がわずかに上がる->風上で検知)を使ったりとか、ほんと半端無いです。

神風号模型(戦前)の紹介では、バルサがないので桐とか、模型航空(戦前から)は教育教材だったりとか。ちなみに模型を飛ばすのは人の乗った飛行機と別の難しさがあって、決して模型だから簡単ではないとのこと。そこらへんは、模型飛行機しか作っていない人が本当の飛行機を修理して脱出(?)する映画「飛べフェニックス(リメイクじゃない方)」 がとても面白いので是非観てね、と鈴木さん。(あぁ、観たくなってしまう。)

実際の飛行に話はもどって、高度が中途半端だと危険 (30mとか)と言う話は、「学校の近所にいる子ほど遅刻しやすい」みたいなものだと野尻さん。またこの高度は高圧高空線が危険で、地上からはあんなによく見えるのに、あの電線は飛んでると全然見えないんだそうです。


と言ったところで質疑応答タイム。

「宇宙まで飛ぶ気はありますか」という質問に、野尻さんはわらしべ長者的展開を考えているとのこと、

  • 萌えキャラで本を書く
  • 京アニでアニメ化
  • グッドスマイルカンパニーで フィギュア化
  • バカ売れで大もうけ
  • そのお金で小型ロケットをつくる
  • それを NASA で大量発注(シャトル不在のつなぎとして)
  • そのお金で大型ロケットをつくる
  • 大型ロケットにお金持ちを乗せる
  • 儲けたお金で宇宙ホテル

etc.etc...

野尻さん、そう言う小説が読みたいです。

八谷さんは、「なつのロケット団」の名刺をご披露。メンバは秘密といったけれど、いあ、バレバレでしょう。


「おすすめの空への入門は?」という質問に、野尻さんは、「ライトプレーン」と「空飛ぶパンツ」をw

八谷さん は 「凧」と「ハンググライダー・パラグライダーのタンデムフライト」がオススメとのこと。凧はお手軽そうに見えてかなり面白いとのことで、一方タンデムフライトは 簡単に空を飛べてそれでいて面白いから是非!とのことでした。そして一度この楽しさを味わってしまえば、あとは止められぬ、と(by鈴木さん)。

その鈴木さんは、やっぱり「凧」を上げられていて、理由は

  • 風の感触を味わい学習できる
  • どこであげても怪しいと思われないw

というメリットがあるからだそうで。特に今日飛ばしたようなのは、怪しさ炸裂でしたから。


「海底は?」という質問に、野尻さんは、スキューバとか海関連には手を出していないけれど、潜水艇を造ってみたいとのこと。あとグラスボート(下半分が透明)とかで、うつぶせに寝て海底を観ながらスイスイと。

八谷さんは、「サメがこわいので...」・・と言いつつ、しっかりドルフィンスイムをやってらしてる。で、イルカってのは本当は強くって、海の中では人間なんてひとたまりもない。たとえば、サメと戦うとき、おなかにマズルで突っ込んで内臓破裂させたりするそうな。なので、イルカに遊んで貰うと犬になった気持ちがよくわかるとのこと(大きくて怖いのだけれど、遊んで貰うのが嬉しい)。

鈴木さんは、マンタにあったとき、ものすごい大きさに感動したとのことで、「あちら様が王様」と感じたとか。八屋さんの「海とか空は異界」とか。とにかく生き物は凄くって、飛ぶようになって「鳥先輩」と思うようになったとか。「先輩、どうやってこの強風の中とべちゃうんですか!?」


「空に憧れるきっかけとなった、幼少の頃に憧れたエピソード?」という質問は、鈴木さんは少年サンデー・マガジンの漫画(戦記漫画)、野尻さんは「翼のおくりもの(カモメのジョナサンの作者の本)」、八谷さんは、あんまりそう言うのはない とのこと。


「宇宙にいけるとしたらどこまで行きたい」という質問には、野尻さんはいけるとこまで。鈴木さんは、やっぱりどこまでも行きたいという考えで、地球周回軌道は波打ち際という認識が出てきたのはよいことだ、というお話をされてました。八谷さんは、自分たちでロケットつくってるけれど、それに乗れと言われたら「だが断る」とのことw

飛行機の放物線飛行で夢中力を体験できる、「パラボリックフライト」というのが実は日本でも名古屋でできるそうで、八屋さんがそれに行ってきた動画を紹介してくれました。無重力になるとメトロノームが止まるとか、無重力になる前の2Gがとてもつらいとか。

とにかくそれをやるだけでもオススメなので是非経験してみて!だそうです。(というか、お客さんがあまりいないから、もしかしたらこのままでは無くなってしまうかも。だからみんな行ってね!、とかとか)


「一番好きな飛行機は?」という質問には、鈴木さんは最近は一次大戦〜二次大戦の飛行機に注目していて、91式戦闘機(単座機)と92式重爆撃機が好きとのこと。後者は本当に、信じられないくらい大きいのだそうで。ガウみたいなもの?(←ガノタですまにゃい)

野尻さんはサン=テグジュペリが乗っていたコードロン・シムーンとのこと。(実は会場では聞き取れ無くって、今調べた所だったり^^;)それとパイパーキャブJ3

八谷さんは、当然自分の機体、「メーヴェのようなもの」。ビンテージグライダーのような風合いがあるとかいろいろ。

・・・すみません。飛行機の話はわたしの知識がなさ過ぎて、ぜんぜんっ、解りませんでした。(こういうのはきむら(K)さんとかの領分なのかしら)


そんなこんなでトークセッションも終了。準備もリハーサルもしなかったので、いろいろ話が飛んだけれども、まぁ、空フェスだから飛んでもイイだろう、なぁんて、うまい話で閉めてしまう 鈴木さんでした。(ほんと、プロのアナウンサーは話が上手くって、「プロ」なんだなぁ、と何度も何度も感心させられてしまいました)


* * *


そんなこんなで丸一日愉しんできた空フェスです。本当に行って良かった!ワークショップの順番待ちの間は、まるでコミケットのブース巡りのような感じだったのですが、頭上にいろんな飛行機が飛んでいて、いろいろ目を奪われました。これは、ぜったい中継では味わえない生のおもしろみです。

で、自分で飛行機を作る段になると、飛ばすのがあまりに面白くって、夢中になってしまって、アッという間に時間が過ぎてしまいました。そして(野尻さんにアドバイスをいただいて、なおして)空高く、綺麗に飛んだときのうれしさと言ったらっ!

また、自分のパンツだけでなく、いろいろ飛び交っていてそれもまた面白い。パンツが肩に留まったりですとか。「このパンツは誰のですか」ですとか。パンツ以外の愛好家さんの飛行機もみんな個性的で面白くって、飛んでいる姿に目を奪われます。紙飛行機ですら、普段日常で目にするものとは全然違う、あり得ないとびっぷりなんですよ!(頂いた紙飛行機制作キットには、滞空時間15秒、飛行距離35mとか書いてある!)

あー、たのしかった!

唯一残念だったのは、あいにくの雨で、EDのように青空の下でパンツを飛ばせなかったこと(予定では最後はみんなで屋上で飛ばすはずでしたが、今回は体育館のなかでした)。それは次回の課題にしたい、ということなので、第二回 空フェスがあることを楽しみに待つことにします。わくわく。


運営のみなさま、お疲れ様でした。ありがとうです。